基本情報技術者試験を受けようと思うのだが...
その難易度や合格率が知りたい!
他の試験と比べるとどうなの?
こんな疑問に答えます!
僕は以前、会社員として独立系IT企業に在籍。
基本情報技術者試験の資格を持っていると、資格手当がもらえるインセンティブがあったので早々に取得!
今回は、基本情報技術者試験に合格した僕が、その難易度や合格率を様々な角度から解説します!
基本情報技術者試験の難易度・合格率
「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」では、基本情報技術者試験は、ITに関連する仕事に関わっていくためのいわば「ITエンジニアの登竜門」として位置付けています。
ITキャリアパスの入門というところですね。
では、その難易度はどんなものなのか、まずはその合格率から解説します。
合格率は約25%
上表は「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」が公開している、基本情報技術者試験における過去5年間の合格率をまとめたものです。
この表によれば、基本情報技術者試験の合格率は、
約25%
約4人に1人は合格しているということになります。
合格率だけを見ると、一見難しそうに思えます。
しかし「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」が期待している、基本情報技術者の定義(技術水準)はどうなっているのでしょうか?
基本情報技術者の技術水準
最初に言っておきますが、基本情報技術者に求められる技術というのは「高くない」ということです。
IT関連の用語やしくみといったものを理解すればいいというものだから、あまり難しく考える必要はありませんよ。
「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」が期待する基本情報技術者の定義(技術水準)は以下の通りです。
1 情報技術を活用した戦略立案に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
① 対象とする業種・業務に関する基本的な事項を理解し、担当業務に活用できる。
② 上位者の指導の下に、情報戦略に関する予測・分析・評価ができる。
③ 上位者の指導の下に、提案活動に参加できる。
2 システムの設計・開発・運用に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
① 情報技術全般に関する基本的な事項を理解し、担当業務に活用できる。
② 上位者の指導の下に、システムの設計・開発・運用ができる。
③ 上位者の指導の下に、ソフトウェアを設計できる。
④ 上位者の方針を理解し、自らソフトウェアを開発できる。
この定義では「上位者の指導の元に...」という記述があります。
基本情報技術者はこの上位者、要するに上司や先輩などの経験者などといった高度技術者の指示に従い、システム設計やプログラミングを行っていくということです。
具体的には(外部・内部)設計書を作成し、上位者に見てもらい(レビュー)ます。
その設計書をもとにコーディング(プログラミング)し、テスト計画書を作って再び上位者に見てもらい(レビュー)ながら、より精度の高いソフトウェアを作り上げていきます。
もちろん、データベースやセキュリティ、コンピューターに関する基本的な知識は必要です。
しかし、基本情報技術者に求められる知識はそれほど深いものではありません。
例えば、データーベースを最初から構築するといったり、セキュリティ強固なサーバーやネットワーク構築といった高度な技術水準は求めていません。
コンピューターやデーターベース、サーバーやネットワーク、プログラミングなどに関する幅広く浅い知識が求められているわけなのです。
では次に、基本情報技術者試験ではどういった問題が出題されるのでしょうか。
実際に出題された問題で解説していきます。
出題内容(午前・午後)
基本情報技術者試験は午前と午後に分けて試験が行われます。
- 午前試験
- 午後試験
1つづつ解説していきます。
1.午前試験
出題範囲(後述)はとにかく広いです。
ですが、前述の通り基本情報技術者に求められる技術水準はあまり高くありません。
過去の問題からの出題もありますし、知識が薄くても示される回答から消去法で選び出すことも可能です。
まず、午前試験の出題形式は以下の通りです。
- 出題数:80問
- 多肢選択式(四肢択一)
- 時間:150分
時間150分の間に、全80問を4つの選択肢の中から1つを選んで回答していきます。
1問あたり2分弱で解いていく計算ですね。
次に、出題される内容を見てみます。
出題内容についてはテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系に関する問題が出題されます。
以下簡単に解説します。
■テクノロジ系(午前80問中50問)
基礎的な情報技術に関する問題です。
情報基礎、アルゴリズム、プログラミング、コンピュータ構成要素、データベース、ネットワーク、セキュリティなど全13分野から50問の出題となっています。
■マネジメント系(午前80問中10問)
コンピューターシステムの開発・運用・保守といったマネジメント関連の問題です。
実際の現場における進捗管理といったプロジェクトマネジメントをはじめ、サービスマネジメント、システム監査の3分野から10問の出題です。
■ストラテジ系(午前80問中20問)
経営戦略手法・マーケティング、知的財産権・セキュリティ関連法規など法律に関する問題です。
システム戦略や経営戦略マネジメント、知的財産権など法務といった7分野から20問の出題です。
合計23分野から80問が出題されます。
テクノロジ系は範囲が広いため、出題数も6割ほど占めています。
またIT関連の技術はもちろんのこと、マネジメントや経営、マーケティング、法規といった技術関連以外からの出題もあります。
では、次に試験問題の方を見てみましょう。
平成30年秋の試験で、実際に出題された問題3つをピックアップしました。
プログラム言語に関する問題
Javaの特徴に関する説明として,適切なものはどれか。
ア.オブジェクト指向言語であり,複数のスーパクラスを指定する多重継承が可能である。
イ.整数や文字は常にクラスとして扱われる。
ウ.ポインタ型があるので,メモリ上のアドレスを直接参照できる。
エ.メモリ管理のためのガーベジコレクションの機能がある。
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問8
答えは「ア」
しかし、過去問題(プログラム言語の分野)を見る限り、「Java」に関する問題が圧倒的に多いです。
(その他「perl」も出題されましたが1回ほど)
その他の言語知識がある方であれば、消去法で正答を導き出すこともできます。
情報セキュリティに関する問題
人間には読み取ることが可能でも,プログラムでは読み取ることが難しいという差異を利用して,ゆがめたり一部を隠したりした画像から文字を判読させ入力させることで,人間以外による自動入力を排除する技術はどれか。
ア.CAPTCHA
イ.QRコード
ウ.短縮URL
エ.トラックバックping
出典:平成28年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問36
答えは「ア」
WEBサイトのお問い合わせフォームなどでよく見かける技術で、スパム対策で効果的なセキュリティ対策です。
こちらの問題も、WEBサービスを利用している方ならおおよそ見当がつく問題です。
こちらも、そんなに難しいことはなく消去法で絞ることも可能ですね。
その他、SSL(https)に関する問題や、メッセージをやり取りする「デジタル認証署名に」関する問題もあります。
情報に関する理論
AIにおける機械学習の説明として,最も適切なものはどれか。
ア.記憶したデータから特定のパターンを見つけ出すなどの,人が自然に行っている学習能力をコンピュータにもたせるための技術
イ.コンピュータ,機械などを使って,生命現象や進化のプロセスを再現するための技術
ウ.特定の分野の専門知識をコンピュータに入力し,入力された知識を用いてコンピュータが推論する技術
エ.人が双方向学習を行うために,Webシステムなどの情報技術を用いて,教材や学習管理能力をコンピュータにもたせるための技術
出典:平成30年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問3
答えは「ア」
最近ニュースになっている時事的なことに触れた問題も出ますから、常日頃ニュースなどをみておいた方がいいですね。
その他、デイープラーニングや、昔から頻出されている状態遷移図や逆ポーランドといったワードもチェックしておきましょう!
以上が午前に出題される問題例です。
全くの未経験だと、何を問われているのか分からず悩むでしょう。
さらに広い範囲ともなれば、断念したくなる気持ちもわかります。
しかし、午前の問題のほとんどは、過去に出題された問題ばかりなのです。
ですので、全ての範囲を一つづつ学習していくのは非常に効率が悪い。
分厚いテキストを最初から開いて、ノートにまとめて...
それでは、23分野という幅広い範囲を学習するには、時間が勿体ないということです。
ではどんな学習をしていくのかというと、
「数年間の過去問を繰り返し解くこと」
です。
例えば、情報基礎分野でいえば、過去10年間で集合(ベン図)に関する出題はたった2回。
しかし、シフト演算や基数変換は10回と頻出。
集合(ベン図)の学習をする時間よりも、シフト演算や基数変換の学習に多く当てたいですよね。
だから過去問で試験対策することで、出題パターンであったり、頻出問題を抑えることができるので、合格ラインの6割(48問)以上を目指せる効率的な学習が可能なのです。
では、次に午後試験を解説します。
2.午後試験
特に、基本情報技術者試験で時間をかけたいのは「午後試験」です。
なぜなら午後の試験は、文章を読みながら解答していきます。
また、午前試験のように、過去の問題から出題されることはありません。
ですから、過去問を繰り返し解きながら文章問題に慣れ、読解力を養うことが合格のポイントなのです。
午前試験の学習に時間をかけすぎて、午後試験の学習ができなかった💦
こういったこともありますので、午前試験よりも多めに時間を割いて学習しておくことをおすすめします。
午後試験の出題形式は、以下の通りです。
- 出題数:11問中5問を選択し解答する
- 多肢選択式(四肢択一)
- 時間:150分
1問を約30分で解答していくイメージです。
1問を約30分の中で、問題文の理解と解答をしないといけません。
案外時間はかかるものですよ。
出題内容と解答数および配点は以下の通りです。
出題分野 | 問1 | 問2〜5 | 問6 | 問7〜11 |
情報セキュリティ | 必須 | |||
ソフトウェア・ハードウェア | 選択 | |||
データベース | ||||
ネットワーク | ||||
ソフトウェア設計 | ||||
プロジェクトマネジメント | 選択 | |||
サービスマネジメント | ||||
システム戦略 | ||||
経営戦略・企業と法務 | ||||
データ構造やアルゴリズム | 必須 | |||
ソフトウェア開発 | 必須 | |||
出題数 | 1 | 4 | 1 | 5 |
解答数 | 1 | 2 | 1 | 1 |
配点 | 20 | 各15 | 25 | 25 |
問1と問6は必須です。
問2〜5は2問を選択し解答。
問7〜11はプログラミング言語の問題でC、Java、Python、アセンブラ、表計算の中から1問を選択し解答します。
その解答のうち、正答率6割以上で合格です。
午前の問題が基礎的なものに対し、午後は応用的な問題です。
長文を読んであとの設問に答える(四肢択一)形式となっています。
特に問7〜11のプログラミング言語は、実践に近いレベルなので言語経験がないと非常に難しいです。
未経験の方は、比較的簡単な表計算を選ぶと良いでしょう。
いや!表計算以外で解答したい!!
そのような方は、条件分岐や繰り返し、配列はもちろん、pythonはリストやタプル、辞書といった基本的な文法は理解しておきましょう。
(基本的な文法だけを理解したとしても難しいですが...)
プログラミング言語は配点も高いため合否に関わってきます。
ですので、その他の分野での得点は確実にしたいです。
例えば、問2〜5は全てを学習せず、その中のうちで得意分野2つのみを集中的に学習しておくなど、戦略的な学習が必要です。
また、プログラミングは落としたとしても、問1と問6は必ず得点し、問2〜5はいづれか1つを必ず得点すればなんとかギリギリ6割は確保することも可能だと思います。
午後の試験対策も、午前同様に効率的、そして戦略的な学習が求められます。
他の情報処理試験と比較
上表は「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」が公表している、各情報処理技術者試験とITスキルの対応関係です。
基本情報技術者試験を真ん中にして、下位に「ITパスポート」上位に「応用情報処理技術者」が位置しています。
もっと詳しく、問題内容を見ながら解説していきます。
- ITパスポートと比較
- 応用情報技術者と比較
- その他情報系資格と比較
1.ITパスポートと比較
「基本情報技術者試験」は「ITパスポート試験」よりも上位。
「ITパスポート試験」はIT機器を使用する方(職業人)向けの技術水準です。
一方「基本情報技術者試験」は、上司などの上位者の指導の元でシステム開発する方(技術者)向けの技術水準です。
この時点で明らかに、難易度は、
ITパスポート試験 < 基本情報技術者試験
です。
もっと詳しく見ていきましょう。
まず、ITパスポートの出題形式は以下の通り。
- 出題数:100問
- 多肢選択式(四肢択一)
- 時間:120分
ITパスポートは午前のみの試験ですが、出題数は100問。
1問を、1分強ほどで解答しないといけません。
基本情報処理試験は2分弱に対しその約半分です。
なので解答時間はあまりありません。
次に平成30年秋季の合格率を見てみましょう。
- 受験者数 40,240人
- 合格者数 21,217人
- 合格率52.7%
受験者の半数以上が合格しています。
合格率を見る限り、出題される問題の難易度はそんなに高くはなさそうですね。
では出題範囲です。
- テクノロジ系
- ストラテジ系
- マネジメント系
基本情報技術者試験と同じ分野からの出題です。
次に実際の問題を見てみます。
まずは「ITパスポート試験」のセキュリティに関する出題です。
バイオメトリクス認証に関する記述として,適切なものはどれか。
ア.指紋や静脈を使用した認証は,のぞき見行為によって容易に認証情報が漏えいする。
イ.装置が大型なので,携帯電話やスマートフォンには搭載できない。
ウ.他人を本人と誤って認証してしまうリスクがない。
エ.筆跡やキーストロークなどの本人の行動的特徴を利用したものも含まれる。
出典:平成29年度 秋期 ITパスポート試験 問71
次に「基本情報技術者試験」の同じくセキュリティに関する出題です。
生体認証システムを導入するときに考慮すべき点として,最も適切なものはどれか。
ア.本人のディジタル証明書を,信頼できる第三者機関に発行してもらう。
イ.本人を誤って拒否する確率と他人を誤って許可する確率の双方を勘案して装置を調整する。
ウ.マルウェア定義ファイルの更新が頻繁な製品を利用することによって,本人を誤って拒否する確率の低下を防ぐ。
エ.容易に推測できないような知識量と本人が覚えられる知識量とのバランスが,認証に必要な知識量の設定として重要となる。
出典:平成26年度 春期基本情報技術者試験 午前問45
同じ生体認証についての出題ですが、ITパスポートは使用用途の理解レベルの知識があれば解答できます。
ということは、解答時間も1分強と短かかったのも納得できます。
しかし、基本情報技術者試験については、その仕組みまで理解しないと解答できません。
ですから、難易度としては若干難しいとう印象です。
2.応用情報技術者試験
「基本情報技術者試験」は「応用情報技術者試験」よりも下位。
「応用情報技術者試験」は社会が抱える問題や事例を収集しながらシステム開発する方(技術者)向けの技術水準です。
簡単に言えば、システム設計者の立場です。
一方「基本情報技術者試験」は、上司などの上位者の指導の元でシステム開発する方(技術者)向けの技術水準。
ですので難易度は、
基本情報技術者試験 < 応用情報技術者試験
となります。
もっと詳しく見ていきましょう。
まず、応用技術者試験の出題形式(午前)は以下の通り。
- 出題数:80問
- 多肢選択式(四肢択一)
- 時間:150分
基本情報技術者試験と同じです。
平成31年春季の合格率を見てみましょう。
- 受験者数 30,710人
- 合格者数 6,605人
- 合格率21.5%
合格率が約22%。
過去5年間をみても20%〜23%を推移しています。
基本情報よりも合格率は若干低くなっています。
では出題範囲です。
- テクノロジ系
- ストラテジ系
- マネジメント系
基本情報技術者試験と同じ分野からの出題です。
次に実際の問題を見てみましょう。
まずは「基本情報技術者試験」のセキュリティに関する出題です。
DNSキャッシュポイズニングに分類される攻撃内容はどれか。
ア.DNSサーバのソフトウェアのバージョン情報を入手して,DNSサーバのセキュリティホールを特定する。
イ.PCが参照するDNSサーバに偽のドメイン情報を注入して,利用者を偽装されたサーバに誘導する。
ウ.攻撃対象のサービスを妨害するために,攻撃者がDNSサーバを踏み台に利用して再帰的な問合せを大量に行う。
エ.内部情報を入手するために,DNSサーバが保存するゾーン情報をまとめて転送させる。
出典:平成24年度 秋期 基本情報技術者試験 午前 問37
次に「応用情報技術者試験」の同じくセキュリティに関する出題です。
企業のDMZ上で1台のDNSサーバを,インターネット公開用と,社内のPC,サーバからの名前解決の問合せに対応する社内用とで共用している。このDNSサーバが,DNSキャッシュポイズニングの被害を受けた結果,引き起こされ得る現象はどれか。
ア.DNSサーバのハードディスク上のファイルに定義されているDNSサーバ名が書き換わり,外部からのDNS参照者が,DNSサーバに接続できなくなる。
イ.DNSサーバのメモリ上にワームが常駐し,DNS参照元に対して不正プログラムを送り込む。
ウ.社内の利用者が,インターネット上の特定のWebサーバを参照しようとすると,本来とは異なるWebサーバに誘導される。
エ.社内の利用者間の電子メールについて,宛先メールアドレスが書き換えられ,送受信ができなくなる。
出典:平成26年度 秋期 応用情報技術者試験 午前 問39
応用情報技術者試験では、同じDNSキャッシュポイズニングの問題であっても、その影響までも問われます。
という意味では、基本情報技術者試験よりも深い学習が必要ということが分かりますよね。
さらに、応用情報技術者試験の午後試験は記述式での解答方式なのです。
基本情報技術者試験の午後試験のような選択式ではありませんので、そういった意味からも難易度は格段に上がるでしょう。
3.その他情報系資格と比較
ここでは、問題の範囲や形式が似た「情報処理検定プログラミング部門1級」と難易度を比べてみます。
結論をいうと難易度は、
情報処理検定プログラミング部門1級 < 基本情報処理技術者試験
「基本情報処理技術者試験」はプログラミングが合格ポイントとなるからです。
詳しく見ていきましょう。
まず、「情報処理検定プログラミング部門1級」の出題形式は以下の通り。
- 出題数:7問
- 多肢選択式と記述式の混在
- 時間:60分
問1〜3までは、多肢選択式。
問4〜6は基本情報技術者試験の午後試験のような実務レベル。
問7はプログラム言語ということで、Javaか表計算を選んで解答します。
ですので、基本情報技術者試験の午前と午後の試験を合わせたような試験形態です。
平成30年の合格率は...
- 受験者数:5,863人
- 合格者数:2,638人
- 合格率:約45%
合格率が45%
ということで、基本情報技術者試験に比べ高くなっています。
この時点で、基本情報技術者試験よりは難易度は下がるとみて良いでしょう。
出題範囲はというと...
基本情報技術者試験と同じ範囲で網羅しています。
そして、問題の難易度自体もほぼ同じとみて良いです。
しかし「情報処理検定プログラミング部門1級」の場合、仮にプログラミング言語が苦手だとしても、前半の問題(問1〜6)などでカバーできます。
一方、基本情報技術者試験(午後)では、プログラミング言語が苦手だとするとかなりの痛手なのです。
前述したように基本情報技術者試験(午後)のプログラミング言語は配点が高く、それが合否に関わる恐れがあるのです。
ですので、難易度は基本情報技術者試験の方が上です。
合格点(6割)を取れば誰でも受かる!
基本情報技術者試験の難易度や合格率について、他の試験と比較し解説していきました。
- ここ5年の合格率は約25%で推移。
- 上位者の指導のもと、設計書作成やプログラミングができるレベルの知識が必要
- 過去問を対策することで、(午前・午後とも)6割以上の得点は目指せる!
- 午後のプログラミングは合否に関わる
他の試験と比較したところ、以下の順で難易度は上がります。
ITパスポート < 情報処理検定プログラミング部門1級 < 基本情報技術者試験 < 応用情報処理技術者試験
合格するには難しい!と思うかもしれません。
しかし、幅広い範囲を全て学習しようという考えは捨てて、過去問による対策をしていけば合格を目指すことは可能です。
また、公務員試験のような足切りなどはありません。
6割を得点できさえすれば誰でも合格できますので、あなたにあった戦略的な学習をすれば合格は可能です。