
基本情報技術者資格は、IT技術の広い範囲の基礎知識が学べます。
国や企業、学校などもその取得を推奨しており、様々な優遇制度を採用しています。
ですから、就職や転職、もしくは自身のキャリアアップを目指すのにとても有効なのです。
今回は、基本情報技術者資格を持っている僕が、その資格を取得するメリットや取得方法などについて解説していきます。
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基本情報処理技術者資格を取得するメリット6つ
基本情報技術者資格を取得するメリット6つを解説します。
- 就職・転職に有利!
- インセンティブを期待できる!
- キャリアアップにつながる!
- 「働き方改革」の推進にIT技術は有効!
- 大学入試などでも有利!
- 様々な国家試験にも有利!
順番に解説していきます。
1.就職・転職に有利!
就職や転職に有利です。
これはIT企業に限ったことではなく、非IT企業においても同じことが言えます。
そこで企業が求める人材というのは、情報システムに関する知識がある方なのです。
ではなぜ、そういった情報システムに関する知識がある方を、企業は求めているのでしょうか。
以下解説します。
1.取引先との話し合いがスムーズ
自社に、情報システムに関する知識を持つ社員がいる場合は、取引先との事前打ち合わせの場において、スムーズにかつ対等に話し合いができます。
結果、自社の経営・営業活動において誰でも使いやすくかつ、適性コストの良い製品が出来上がります。
ここでは、非IT企業の場合を考えていきます。
例えば、自社にコンピューターシステムを導入する場合、取引先はIT企業に依頼するのが一般的です。
そこで、発注先のIT企業だけにシステム開発を全て任していては、良い製品は作れません。
なぜなら、そのIT企業は発注した企業における社内インフラや経営・営業活動などの強みや弱みなど知らないからです。
ヒアリングにより、ある程度は把握できます。
しかし、自社に情報システムに関する知識を持つ社員がいる場合だと、システム的に特に強化して欲しい部分やシステムで改善できる点をあらかじめ意見(要望)しておくことができます。
例えば、大事な顧客情報を多く扱っているのであれば、セキュリティをより強化したシステムが必要です。
「漏洩」「改ざん」「不正アクセス」様々なリスクがある中で、より強固にかつどの社員にも扱いやすいようなシステム開発を依頼することができます。
また、全ての業務をシステム化するのか、部分的に人的な作業に頼るのかといった切り分けも可能となるため、結果的にコスト削減にもつながることもあります。
ですから、自社に情報システムに関する知識を持つ社員は、そういった使い勝手が良くかつコストに見合ったシステム構築の手助けになるのです。
「情報処理技術者試験」と聞くと、IT企業の社員やプログラマ、システムエンジニアなどが受験するイメージが強いと思います。しかし、転職して感じたのが、一般企業のシステム部門の社員こそ、受験から得られるものが業務に有益であるという点です。例えば、ベンダ様との打合せの際、技術的、専門的な内容でもIT知識があると対等でスムーズな話し合いができますし、こちらから積極的に「ここをこうしたらもっと良くなるのでは」といった話ができるようになります。こういったことなども受験のメリットとして大きな部分だと考えます。
引用:IPA-金融業界で活躍する合格者スペシャルインタビュー-
2.情報漏洩リスクを熟知し会社を守る
セキュリティの確保は、システムでの対策も重要です。
しかし、社員一人ひとりが情報セキュリティの知識をもち、正しく使用することが重要です。
コンピューターを使用することは、IT企業はもちろん、非IT企業においても当たり前の時代です。
多くの顧客情報や重要な情報をコンピューターシステムを使って、外部と簡単にやりとりができます。
例えば、メールなどの取り扱いは基本的に、暗号化技術により守られています。
なぜ暗号化されているのかというと、それはメールの内容が「漏洩」する可能性があるからです。
こういったことを知らないと、メール自体「漏洩」しないと思って安易に顧客情報を書いたメールを送信してしまうでしょう。
もし「漏洩」したとなると会社は大変な損害を被ります。
しかし、「漏洩」の可能性があるとわかっていれば、顧客情報などは別の安全な方法で伝達するはずです。
情報システムを扱う上でのリスクを熟知しておくことは、企業の信頼を守るということにもつながります。
現在では、コンピュータは、事務処理部門だけではなく、設計や製造部門でも使用することが当たり前の時代です。社員は、ITや情報セキュリティに関する知識をある程度持っていないと困ることも多々あります。また、情報セキュリティの確保については、システムでの対策も重要ですが、社員一人ひとりがITや情報セキュリティの知識をもち、正しく使用することが重要です。そのため、製造業においても必要不可欠な試験だと思います。
3.企業の技術力の証明
顧客が自社システムを発注の際、発注先を選定するための評価指標にもなっています。
情報技術者資格を持つ社員がいるのか、発注先の技術力を確認しているのです。
ですから、情報システムを開発する企業は、情報処理資格をもつ社員を多く抱えたいはずです。
企業としても、顧客に対する自社の評価指標を高めるために、様々なインセンティブを設けて社員に資格取得を促しています。
こうすることで、企業全体の「技術力」を向上させ、顧客に対する信頼性を高めることにもつながります。

また「政府CIOポータル」によるデジタル・ガバメントには、情報システム開発を受託(入札)する要件として「作業要員に求める資格」の記載を求めるとしています。
※「政府CIOポータル」によるデジタル・ガバメントとは、ITシステム導入を進めるとき、具体的に何をすべきかを示したものです。
以上、情報処理資格をもつことは、企業にとってもメリットはたくさんあるのです。
ですから、就職はもちろん転職する際にも、強力な戦力としてあなたを迎えてくれるはずです。
2.インセンティブを期待できる!
基本情報処理資格を取得すると、様々なインセンティブも期待できます!
例えば、受験料はもちろん、資格手当などの報奨金を与える企業もあります。

応用情報技術者資格では10,000円アップ。
取得した情報処理資格にもよりますが、高度情報処理資格では50,000円以上となる場合もあります!!
基本情報処理資格を含め、各種情報処理資格は知識や能力を客観的に証明できる重要な指標の一つです。
前節で解説した「企業の技術力の証明」にもつながります。
3.キャリアアップにつながる!
「基本情報技術者資格」は、情報システムの基本を押さえた、幅広い知識を身に付けられます。
今後、応用情報や、高度情報などに特化した情報システムを学んでいくための土台(基礎)にもなるのです。
ですから、どの企業も最初は「基本情報技術者資格」の取得を勧めます。
また、給与やボーナスといった社内評価指標や特定プロジェクトの参加条件にもなりますから、ぜひ取得しておきたい資格です。

僕がIT企業へ入社した当時、僕はまだ「基本情報技術者資格」は持っていませんでした。
なので、社内で情報システムについての勉強です。
しかし、同期(短大卒)の仲間は既に持っていたため、実際のプロジェクトに参加し作業していました。
基本的なことを正しく理解している技術者は、新たな技術が登場しても素早く理解できるはずです。なぜなら、一見大胆な変化に見えても、実は、従来から存在する要素や理論を組み合わせたり、改善したりしたものに過ぎないことが多いからです。過去と現在を知り、基本を理解していることが、未来と成長に向けた最良の準備になります。そうした基礎知識の習得には、情報処理技術者試験が非常に役立つと思います。
4.「働き方改革」の推進にIT技術は有効!
「働き方改革」といえば、労働生産性を向上させ、社員の自己研鑽の時間を確保し働く意欲・能力を発揮できる職場環境を作ること。
企業の「働き方改革」を推進していくためにも、IT技術は有効です!
例えば、会社の管理資料や各種明細書、帳票などは「表計算」にて行うのが効率的。
しかし、人手に頼った紙ベースによる明細や帳票などの作成は、年末や繁忙期ともなると残業時間がかさむ原因ですよね。
これではいつまでたっても、労働生産性の向上は期待できません。
基本情報技術者試験(午後試験)では、プログラミング「表計算」も問われますからそれを勉強することで知識となります。
ですから、勉強で得た知識・技術を所属企業にて実践することで、自ずと労働生産性の向上が期待できるようになります。
5.大学入試などでも有利!
「基本情報技術者資格」を持っていると、大学入試にも有利です。
その他、「単位」として認めてくれる大学もありますから大変お得!
優遇措置のある大学は、以下リンクで紹介されています。
基本情報技術者試験は、年齢など関係ないですから誰にでも受けることができます。
ちなみに令和元年秋季試験において、18歳での合格率は約20%。
全体でも約22%なので、高校生でも合格する可能性は十分にありますよ。
高校生です。親がプログラマーですが、もし高校生、大学生でしたら基本情報技術者試験を取っても損はないと思います。高校生なら大学入試の際とても重宝しますし、大学生でもエントリーシートなどに書くことができます。専門学校によっては授業料免除にもなりますよ。
— ヤミヤミ (@3lUEi8SLaAMG9aJ) September 4, 2018
大学によって異なりますが、推薦入試で評価される資格は大きく分類して3つです。
それは簿記、情報処理試験、英語です。
日商簿記2級、基本情報技術者試験あたりが評価される最低ラインの資格だと思います。
英語に関しては英検の準2級あたりでしょうか。— 商業高校 進路相談部 (@cm_hs_future) July 24, 2017
大学入学前に基本情報技術者試験に合格している人は、入学後すぐ手続をすることで、情報処理基礎の2単位を認定されることができます。
詳細は、入学時の案内に従ってください。#OITlifehack— ふーばー (@wuyou284) March 18, 2019
6.公務員(警察官)試験にも有利!
基本情報技術者資格を持っていると、公務員試験などの一次試験に加点してもらえる優遇措置もあるのです。
公務員試験は倍率も高いので、こういった加点は嬉しいものです。
この背景には、IT関連の犯罪などが増え、さらに巧妙化となり大きな社会問題となっていることにあります。
ですから、民間で養った専門的な技術やスキルをもつ人材を募集したいという思惑があるのです。
資格加点措置は、警視庁(警視庁-採用案内-)などが採用しています。
その他の警察は下記リンクでまとめました。
参考【警察官採用試験】年齢制限の引き上げで受験チャンスがある!!
取得する方法
基本情報技術者資格を取得するには、「情報処理推進機構(IPA)」が実施する試験に合格する必要があります。
実施は年に2回(春季:4月 秋季:10月)。
試験は午前試験と午後試験に分かれていて、午前は基礎知識を問う小問形式。
午後試験は、大問形式にてプログラミングやアルゴリズムなどの応用能力・実践能力が問われます。
しかし、各々6割以上の得点で合格できます。
難易度も「基礎的な知識・技能」が求められる程度ですから、合格は比較的容易です。
たくさんのメリットがある基本情報処理技術者資格を、以下リンクを参照しぜひ受験してみてくださいね。
日程や効率の良い勉強法、参考書や難易度も詳しく書いています!
参考【基本情報技術者試験の日程・スケジュール】2020年(春季)の最新情報を解説します!
まとめ:基本情報技術者資格を持っていると良いことばかり!
基本情報技術者資格を持つメリット5つを解説しました。
- 就職・転職に有利!
- インセンティブを期待できる!
- キャリアアップにつながる!
- 「働き方改革」の推進にIT技術は有効!
- 大学入試などでも有利!
- 様々な国家試験にも有利!
基本情報技術者資格は、国(警察官)・企業や大学といった機関にとって、大変重宝される資格の一つ。
しかも、さらなるステップアップの土台にもなるので、キャリアアップも可能です。
ITに関係している方、そうでない方もぜひこの「基本情報技術者試験」にぜひ挑戦してくださいね!
未経験からプログラマーを目指す学生の方に読んでもらいたいです!
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・よく出る重要ポイントが押さえられる!
・忙しい時間の中でも効率的な学習が可能!
・スマホやPCで学習できるオンライン講座