プログラマーの需要や将来性について知りたいです。
AIが台頭してきて、プログラマーには将来性がないのかと不安です。
さらに、ITエンジニアとして生き残るためのスキルなども教えて欲しいです。
本記事の内容
- プログラマーの現在の需要
- プログラマーの将来性
- 今後ITエンジニアとして生き残るために必要なこと
本記事を書いている僕は、過去IT企業・WEB会社に勤務し、現在はWEB系フリーランスとして活動中。
結論を言うと、現在のプログラマーの需要は多いです。
今後もまだまだ需要が多い時期が続くことは、実務を通じて感じています。
しかし今後、プログラマーに替わってAIに奪われる仕事もありますから、将来性については考えるべきことがあります。
この記事では、「プログラマーの現在の需要」とその「将来性」、「エンジニアとして生き残るために必要なこと」について解説していきます。
1.プログラマーの現在の需要は多い
早速ですが、現在のプログラマーの需要を具体的に見てみましょう。
さらに、プログラマーは他の職種と比べて求人数は多いのかどうかも見ていきますね。
プログラマーの現在の需要
- WEBプログラマー(約4,600件)
- アプリ系・オープン系プログラマー(約2,500件)
- 汎用系プログラマー(約30件)
(調査データは2020年4月時点のものです)
上記、ITエンジニア案件が豊富な転職サービス「レバテックキャリア」で、各種プログラマー案件を募集する「求人数」を調べた結果です。
「レバテックキャリア」の全掲載企業数は7,000件ほど。
参考:レバテックキャリア
プログラマーの種類については以下リンクにまとめています!
関連記事【プログラマーの種類4つをご紹介】初心者におすすめはコレ!1つを極めれば他もできます!!
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各種プログラマーの需要を順番に解説しますね。
1.WEBプログラマーは圧倒的需要!
「レバテックキャリア」に掲載されている「WEBプログラマー」募集件数は約4,600件。
WEBプログラマーだけで、全体(7,000件)の6割超なので特に多いです。
ネットショッピングや、ネット銀行、SNSなどWEB上で何気なく使っている便利なサービスは全て、WEBプログラマーが関わっています。
しかも、スマートフォンの高機能化や、高速・大容量の通信を可能とするインフラ(5G)も進化し続けています。
これと合わせ、新たなWEBサービスも今後は登場するでしょう。
また、コロナ禍など社会情勢によっても企業の経営手法が変わり、それに応じたWEBサービスを提供したいと言う企業も出てきています。
つい先日、不動産会社のWEBサイトを作り納品しました。
不動産会社の社長は、今後「重要事項説明書」などもWEBで見てもらいサインしてもらえるようなサービスも提供したいといっていました。
以上の理由から、WEBプログラマーになることはぜひオススメです!
2.アプリ・オープン系プログラマーは業務効率化で高需要!
「アプリ系プログラマー」「オープン系プログラマー」の募集件数はそれぞれ約1,500件と約1,000件。
ですから、アプリ系やオープン系プログラマーについては全体の1割〜2割程度です。
ですが、業務の効率化や仕事効率化はどの会社でもコストカットにつながりますから、今後の開発も続きます。
法改正や、自社のサービス内容が変わったりすると、システムも変更しないといけないですからね。
スマホアプリに至っても、スマホ保持率の多さと利用する手軽さから、今後も需要は伸びるでしょう。
事実、僕がWEB会社にいた時、自治体向けの情報配信アプリなんかは、WEBサイトよりもスマホアプリでの開発が多かったです。
3.汎用系プログラマーは需要は少ないが重宝される
汎用系プログラマーだと30件ですから、全体の1%にも達していません。
銀行・保険・公共などの業種によっては、使用言語もある程度決まっていますから、需要は非常に少ないです。
ですが、COBOLやPL/1を使えるエンジニアは減少傾向です。
開発現場においても、若いエンジニアは非常に少なく、年配エンジニアが多いのが現状。
ですから今後は、COBOLやPL/1を使えるエンジニアの確保が簡単ではなくなります。
プログラマーは他の職種と比べて需要は多いのか
プログラマー(IT系職種)は、他の職種と比べてみてもその需要(求人数)は多いです。
実際にプログラマーと他の職種の求人数を、掲載件数7万件以上を誇る「doda」にて見ていきましょう。
参考:doda
(以下、調査データは2020年4月時点のものです)
職種 | 求人数 |
営業 | 約14,000件 |
企画・管理 | 約10,200件 |
技術職(SE・インフラ・WEBエンジニア). | 約15,600件 |
機械・電気技術職 | 約11,000件 |
化学・素材系技術職 | 約1,700件 |
食品系技術職 | 約590件 |
建設系技術職 | 約13,700件 |
コンサル・税理士・弁護士等専門職 | 約1,800件 |
クリエイティブ職 | 約2,600件 |
販売サービス | 約5,200件 |
公務員・教員等 | 約180件 |
事務系 | 約2,800件 |
医療系 | 約1,800件 |
金融系 | 約400件 |
上表のとおり、IT系技術職は約15,000件で、15職種の中でも一番多いです。
プログラマーの種類別需要
さらにこのIT系技術職を、業務システム、スマホアプリ、組み込み・制御、WEBなどのプログラマーで絞り込んでみます。
プログラマーで絞って見ても、10,000件ほどの求人数がありました。
(機械・電気技術職と同じような求人数です)
ですから、プログラマー(IT系職種)は、他の職種と比べてみても、その需要(求人数)は多いと言えます。
現状のプログラマーの需要について解説しました。
現在はプログラマーなどのエンジニアは、需要がまだまだあることがわかりました。
次節、プログラマーの将来性について解説します。
2.プログラマーの将来性はある!
参考:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」より。
経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、
2030年には現在(2020年5月時点)の2倍である約40万人以上ものIT人材が不足すると言われています
ですから、現在よりもIT技術者の需要は増えることは明らかです。
DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進
企業の経営に対するあり方も変わってきたことにより、IT需要は増えることは必至です。
例えば、これまで商品を販売するのには実店舗経営が普通でした。
しかし、これをオンラインショップ(EC)で運営することにより経費削減や、顧客満足度にもつながります。
この企業経営のあり方を変えるキッカケとなったのがDX(デジタルトランスフォーメーション)。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは...
IT技術を使ってビジネスモデルを変えることによって、企業間競争で優位に立とうとする考え方。
企業間競争力を維持していくことが目的で、2018年に経済産業省が「デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するためのガイドライン」を作成し企業と共有しています。
DXは「Amazon」などが代表的な例ですね。
いちいちお店に行かなくても、スマホさえあれば簡単に商品を買うことができ、決済だってできてしまいます。
これまでの、消費者生活スタイルを大きく変えるものとなりました。
既存システムの老朽化への対応は急務!
- 企業の既存システムがつぎはぎだらけで、大きなシステムの導入がしづらい
- 古いシステムを扱える人材がいなくなる
DX(デジタルトランスフォーメーション)は、上記のような、企業のレガシーシステム(負債)を変えていかなければならないということも言っています。
なぜなら、古いシステムのままだと専任のエンジニアが退職などいなくなった理由によりシステム化ができません。
保守や運用で人海戦術で対応するしかないため、余計な人材が投入されコストが嵩むという実態にもなってしまいます。
また、若い世代が保守や運用を任され、新しい技術を習得できない原因にもなるのです。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されることにより、企業の古いシステムから新システムへの移行が促されます。
なので、プログラマーを含むITエンジニアの活躍の場は確実に増えていくと言えるのです。
ですが、僕はこれまでエンジニアとして関わってきた中で、単なるコーディングだけができるプログラマーだけでは生きていけないということも感じています。
3.今後ITエンジニアとして生き残るために必要なこと
- 広い範囲で活躍できるエンジニアスキル|SEへのキャリアップ
- 「アイデア」を生み出すスキル|AIの台頭
順に解説します。
1.広い範囲で活躍できるエンジニアスキルが必要|SEへのキャリアップ
結論を言うと、プログラミングだけでなく、プラスアルファのスキルを持っているエンジニアが生き延びます。
要するに、プログラマーは本来SEの仕事である、設計能力やコミュニケーション能力も身に付けワンストップで開発しないといけないということです。
ワンストップでの開発はクライアントにとってメリット!
プログラマーが、設計能力やコミュニケーション能力を持つことで得られるクライアントのメリットは以下2つ。
- 開発費用が抑えられる(➡︎コスト削減)
- 開発における伝達がスムーズ(➡︎開発効率が良い)
理由を述べていきます。
IT業界で莫大なシステム開発ともなると、エンジニアはSES契約や請負契約としてプロジェクトに参入します。
その際、エンジニアがクライアントから求められるスキルは以下3つ
- 「プログラミング能力」・・・プログラマースキル
- 「コミュニケーション能力」・・・プログラマー&SEスキル
- 「設計能力や業務経験」・・・SEスキル
プログラマーの能力と、SEの能力を兼ね備えたITエンジニアが求められています。
プログラマーと設計者であるSEをそれぞれ雇っていると、費用も膨大にもなります。
ですから、システムを発注する企業としても金銭的に非常に厳しいのです。
品質向上が可能
また、実際のプログラミングをするプログラマーと、設計者であるSEの認識の違いから発生するバグの心配もあります。
クライアントからの伝達事項も、SE➡︎プログラマーよりも、直接一人のエンジニアにした方が開発効率も良いのです。
もちろん、「フロントエンド」「バックエンド」のいづれかの能力しかないということも生き残れない原因となります。
ですので、両方を兼ね備えた「フルスタックエンジニア」の能力を身に付けることも必要です。
2.「アイデア」を生み出すスキルが必要|AIの台頭
二つ目の、ITエンジニアとして長く生きるために必要なスキルとは...
「アイデア」を生み出すことです。
「アイデア」は現在のAIでは生み出すことができません。
エンジニア(人間)の「アイデア」があってこそ、クライアントの悩み解決につながっている事実が現状ありますからね。
また、今後AIが台頭したとしても、プログラマーという職業は完全にはなくならないと考えます。
なぜなら、プログラマーの仕事内容からみても、AIでは不可能なことがあるからです。
とはいえ、AIの台頭でプログラマーの肩身は狭くなることは確かです。
どんな仕事がAIに奪われるのか...
反対に、どのような仕事がプログラマーの仕事として残るのか...
実際のプログラマーの仕事内容を分析し、下記リンクにて解説しています。
また、AIと共存していくための、プログラマーとしての将来設計なども書いています。
まとめ:エンジニアとして生き残るには「将来設計」が必要!
プログラマーの需要や将来性、生き残るために必要なスキルなどについて書いていきました。
現在の求人状況や、経産省の推進するDX(デジタルトランスフォーメーション)により、プログラマーの仕事は今後も需要はあります。
ですが、AIなどの台頭や、顧客の開発費削減、品質確保を考えると、いつまでもプログラマーのままではいけません。
なので、プログラマーの将来性についてはSEなどさらにスキルアップしていかないと、ITエンジニアとしてやっていくことは難しくなります。
まずは、ITエンジニアの最初のステップである、プログラマーを目指しましょう。
プログラマーの基礎に加え、実践的な設計やレビューをしっかりと学んでいくことで、プログラマーだけでなく次なるSEへのステップも容易にできますよ。
まとめプログラマーになるには?|僕の失敗と反省を暴露!それを活かし活躍できるプログラマーになろう!
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プログラマーになるには?|僕の失敗と反省を暴露!それを活かし活躍できるプログラマーになろう!
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