ITエンジニアの年収で1,000万円は可能なのか知りたいです。
また、どういう会社に勤めて、どんな能力がある人が1000万円をもらえるのか。
300万円と1,000万円のITエンジニアの違いについても教えて欲しい。
今回のテーマは「ITエンジニアで1,000万円の年収を得ることは可能なのか」です。
結論をいうと、ITエンジニアで1,000万円の年収を得ることは可能。
ではどんな会社に努めれば1,000万円が可能になるのか、そしてどのようなスキルが必要なのか...
IT系に強いマイナビエージェントで公開されている「1,000万円以上」の年収を提示している企業データを元に解説していきます。
これを読むことで、年収1,000万円を稼げるようになるまでの道筋がわかりますよ。
本記事の内容は、目次をご覧ください。
1.どういう会社に勤めれば1,000万円をもらえるのか
年収1,000万円を提示するIT企業の特徴の一例です。
- 元請け企業のSIerである(※NTTデータ)
- 世界的な企業である(※アクセンチュア)
- コンサルティング業務を行っている(※アビームコンサルティング)
具体的なIT企業の一例をご紹介しながら解説していきます。
1.元請のSIerである
元請けのSIerであれば、よりクライアントと直接仕事ができますから、高収入が得られます。
例えば、NTTデータが代表的です。
日本のSIerの構造は、NTTデータなどの大手SIerがクライアントから大型案件を受注することがほとんど。
大手SIerがSIerのトップに立ち、システムの仕様などを決めます。
要するに大手SIerでは、開発案件の上流工程のに携わる仕組みです。
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さらに大手SIerは下請けに仕事を発注します。
下請けSIerでは、大手SIerの仕様に従って下流工程の開発を担当します。
そのため、下請けSIerは大手SIerにマージンを引かれた単価(報酬)によって開発をしていくのが現状です。
ですから、クライアントから直接案件をもらえる大手SIer企業であれば、報酬を丸々もらえるので社員の給与も高収入なのです。
2.外資系の世界的な企業である
世界的な企業であることも、高収入を得られる条件の一つです。
例えば、アクセンチュアがその代表。
アクセンチュアは世界52カ国で約48万人もの社員数を誇り、ITコンサルティングサービスを提供しています。
(2020.4月)
日本だけの活動にとどまらず、外国での活動が会社利益を増やせる要因の一つです。
また、日本企業にありがちな「年功序列」ではなく「成果報酬型」という実力主義を採用している風習があります。
ですから、「できるIT技術者」の給与も高くなるのです。
3.コンサルティング業務を行っている
ITコンサルタントを業務とするIT企業の代表例はアビームコンサルティングです。
ITコンサルタントは、会社経営に関する課題をIT技術を用いて提案し解決することが仕事です。
ですから、ITコンサルタントの提案がクライアントに了承されるか否かで、今後のシステム開発の行方が決まるのです。
クライアントの現状業務を分析・把握し、課題を明確にしながら、どんなITシステムを導入すれば解決できるのか改善策を提案。
会社経営に直接関係し、会社利益にも直結してきますから非常に大事なお仕事なのです。
またITコンサルタントは、ユーザー側の立場に立ちプロジェクトに対して適切な評価を行うのが仕事です。
いわば、会社経営の問題解決のプロ集団。
開発の全工程において、ユーザー側の立場でプロジェクト管理をしていきます。
システム開発を主体とするSEやプログラマーと切り分けられます。
ですから、SEのさらに上流工程である「企画・計画」を担います。
以上、年収1,000万円以上をもらうには、どんな会社に勤めればよいかを解説しました。
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では次節、年収1,000万円以上を提示する会社で必要とされている能力(スキル)について解説していきます。
2.どんな能力がある人が1,000万円をもらえるのか
1,000万円の年収を得るのであれば、やはりそれなりの能力が必要です。
前述した代表例で挙げたIT企業から分析した(最低限)必要な能力は以下の通り。
- 語学力(英語・中国語など)
- システム開発能力
- 業務コンサルティング能力
1.語学力(英語・中国語など)
外資系のIT企業においては、もはや必須の能力です。
なぜなら、外国のクライアントやITエンジニアなどと、システムについて打ち合わせすることがあるからです。
事実、システム開発現場においても外国人とともに一緒に開発することが多いです。
その際には、リーダークラスになると外国語が話せて、異国のクライアントとも打ち合わせをします。
また、プログラマーなどエンジニア同士のちょっとした質問をするにも、外国語が話せるとすごく便利ですよね。
僕自信は外国語は全くの無知でしたから、質問する人も限られていて効率の悪い作業となっていました。
一つの目標に向かっていくのに、言葉のやりとりは必要です。
会話からどんな人なのか、どんな考えを持っているか分かるので、言葉は最適なコミュニケーションツールなのです。
2.システム開発能力
システム開発能力も必要です。
ITコンサルタントは「IT戦略・企画」を担当し、クライアントの経営に関する課題を解決する提案をしていきます。
IT戦略・企画 ➡︎ 要件定義 ➡︎ システム設計 ➡︎ システム開発 ➡︎ 導入 ➡︎ 運用・保守
ですが、あまりにも掛け離れた提案(仕様)だと、実際の開発において、工数が掛かったりし費用対効果が見込めなくなります。
システムを開発するSEやプログラマー経験がある場合だと、開発者側視点での考え方も可能となります。
なので、開発工数を削減する技術的な仕様などの提案をできるようになります。
3.業務コンサルティング能力
ITコンサルティングの能力も必要です。
前述したように、ITコンサルタントの提案がクライアントに了承されるか否かで、今後のシステム開発の行方が決まるからです。
その際には、IT知識や能力、業務知識はもちろん、コミュニケーション能力も必要となります。
しかし、これら知識は勉強していきなり身につく能力でもありません。
プログラマーからSEへ、そしてITコンサルタントとしてキャリアアップしながら経験を積んでいき、身につく能力なのです。
以上、1,000万円の年収を得るための必要な能力を(最低限)解説しました。
次節、300万円と1,000万円のITエンジニアの違いについて解説します。
2.300万円と1,000万円のITエンジニアの違い
年収300万円と1,000万円のITエンジニアの違いは、携わる仕事の違いにあります。
いわば、ITエンジニアの種類によるのです。
多く年収を得られる順は以下のとおり。
ITコンサルタント > SE > プログラマー
プロジェクトの上流工程になればなるほど高収入なのです。
プログラミングが主な仕事とするプログラマーよりも、SEのようなクライアントに近い立場で、要件定義や設計をする上流工程の方が高収入は得られます。
また、ユーザー側立場から企業経営の変革を担うITコンサルタントは、SEのさらに上流工程である「IT戦略・企画」を行います。
ですから、SEよりも高収入です。
IT技術力はもちろん、語学力やコミュニケーション能力といった能力もITエンジニアとして携わる仕事の違いとなります。
まとめ
ITエンジニアで1,000万円の年収を得ることは可能なのかを解説してきました。
よりクライアントに近い立場でお仕事をするITエンジニアだと、高収入を得られる傾向です。
元請けのSIerやITエンジニアでも「ITコンサルタント」であれば、その求人は多く出ているので1,000万円の年収を得ることは可能です。
ですが、求められる能力も高いです。
IT技術(プログラミング能力、設計能力)はもちろん、経営知識や語学力、コミュニケーション能力も必須となります。
なので、プログラマーからSEへ、その後「ITコンサルタント」に段階的にキャリアアップしていければ、無理のないステップアップとなり将来1,000万円の年収も可能です!
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