はじめて、ITパスポートの勉強をしているのだけど...
何か良い勉強方法はないのだろうか。
また合格後は、上位の基本情報技術者試験も目指し、IT技術者として働きたいな!!
ITパスポートをしっかり勉強しておけば、その上位試験である基本情報技術者試験の勉強にも活かせます!
なぜなら、ITパスポートはIT技術の入門スキルが求められているからです。
しかし、
「IT初心者なので、用語の理解や暗記をすることに時間を取られる!」
「なぜか勉強の効率が悪いような気がして、勉強が進まない!」
という初心者も多いです。
しかし、あなたのその勉強方法はあながち間違ってないかもしれません!
この記事では、基本情報技術者資格を持つ僕が、ITパスポートに合格するための勉強方法を解説します!
最後まで読むことで、合格を掴める勉強方法がわかり、さらに基本情報技術者試験の勉強にも役立ちますよ。
ITパスポートの勉強方法!
ITパスポートの勉強方法は基本的には、過去問を中心に勉強していくことが最良の方法です。
そうすることで、無駄のない効率的な勉強ができるし、また上位の基本情報技術者試験のための準備にもなります!
ではどういう勉強方法なのか。
- 過去問を解く
- 参考書で理解・暗記する
- 最新のIT技術に関するニュースに注目!
「過去問を解く」や「参考書で理解・暗記」といったありがちな勉強方法です。
ですが、当記事ではもっと深く具体的に解説していきます。
1.過去問を解く
過去問を解きながら勉強することは非常に効率が良いのです。
なぜなら、ITパスポートの試験は過去問からの出題も多いので、本試験での頻出テーマやその傾向を把握できるからです。
また、本試験では「何か見たことのある問題だなぁ」と馴染みのある問題のように感じるので、試験中に焦りがありません。
しかし「過去問からの出題も多い」といっても、過去の問題がそのまま出題されることはあまりありません。
(他の情報処理系の試験に比べて少ないということ)
過去に出題された内容に関連した問題(テーマ)が多く出るということなのです。
例えば、RAIDに関する2つの問題を見てみましょう。
以下、平成23年度(春期)のITパスポート試験で実際に出題された問題です。
RAID1(ミラーリング)の特徴として,適切なものはどれか。
ア.2台以上のハードディスクに同じデータを書き込むことによって,データの可用性を高める。
イ.2台以上のハードディスクを連結することによって,その合計容量をもつ仮想的な1台のハードディスクドライブとして使用できる。
ウ.一つのデータを分割し, 2台以上のハードディスクに並行して書き込むことによって,書込み動作を高速化する。
エ.分割したデータと誤り訂正のためのパリティ情報を3台以上のハードディスクに分散して書き込むことによって,データの可用性を高め,かつ,書込み動作を高速化する。
出典:平成23年度 春期 ITパスポート 問82
以下、平成21年(秋期)のITパスポート試験で実際に出題された問題です。
RAIDの利用目的として,適切なものはどれか。
ア.複数のハードディスクに分散してデータを書き込み,高速性や耐故障性を高める。
イ.複数のハードディスクを小容量の筐(きょう)体に収納し,設置スペースを小さくする。
ウ.複数のハードディスクを使って,大量のファイルを複数世代にわたって保存する。
エ.複数のハードディスクを,複数のPCからネットワーク接続によって同時に使用する。
出典:平成21年秋期 ITパスポート 問78
上記のように、全く同じ出題ではありません。
RAIDに関する問題でも、「特徴」や「利用目的」を問う問題が出題されています。
しかし、RAIDに関する問題はこれまでのテクノロジ系(システム構成要素>システム構成)の中で4問/全35問も出題されています。
その割合は10%超えです。
その他、さらに頻出度が高いテーマもありますが、RAIDのように繰り返し出題内容を変えて出題されています。
ということは、そういった頻出度の高いテーマを重点的に勉強することで、より理解を深めることができるということがわかります。
そうすることで、RAIDのように「特徴」や「利用目的」などと出題内容を変えて出題されたとしても、それに耐えうる能力が付くはずです。
では、過去問を使って問題を解く中で、「重点的に勉強する」にはどうすればよいのか。
答えは簡単で、参考書を使えば良いのです。
次節、解説していきます。
2.参考書で理解・暗記する
参考書は、過去問を解く際に必要となるものです。
「重点的に勉強する」には最適なアイテムなのです。
では具体的な使用タイミングは以下の通りです。
- 解答を誤った➡︎なぜ間違いなのか参考書で理解を深める。
- 正答した➡︎その他の選択肢の意味を理解する。
以下解説します。
1.解答を誤った➡︎なぜ間違いなのか参考書で理解を深める。
過去問を解く中で、選択した解答を間違うこともあるでしょう。
しかし、それはとても良いことです。
あなたが知らなかったことを、新しい知識としてインプットできるからです。
もしそれが本試験で出題されれば、あとはアウトプットし解答するだけ。
得点することができるわけですから、どんどん過去問にチャレンジし誤った問題に関して参考書を広げましょう!
これまでの受験勉強などでも同じことをしませんでしたか?
間違えたら教科書で正しい知識をインプット。
これ基本ですよね!!
しかし、
「間違った問題を参考書で理解しようにも時間がかかりすぎる...」
「効率的な勉強でないのでは!?」
こんな疑問もあるでしょう。
過去問を解く➡︎間違える➡︎なぜ間違えたのか理解する...
この一連の流れはすごく時間がかかりました。
勉強期間において、1日1問しか解けない日もあり、焦ることも多々ありました。
ですが、これで良いのです。
なぜなら、簡単に理解できてしまえば、誰にでも取得できる資格となってしまいます。
そうなると、現代の最先端技術であるIT分野の価値が低くなります。
「ITパスポート」という資格に価値があるからこそ、企業や大学なども様々なメリットを用意し注目しているのです。
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「200」これなんの数字?ITパスポートは意味ないゴミ資格ではなかった!
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また、勉強に時間をかければかけるほど確実にあなたの知識となっています。
そうすることで、「ITパスポート」の上位試験である「基本情報技術者試験」を取得する際の勉強ににおいてもスムーズにできますよ。
2.正答した➡︎その他の選択肢の意味を理解する。
過去問を解いていく中で、正答したらすぐに次の問題に挑戦!
こういった勉強をしていませんか?
実はその勉強方法は間違っていて、非常に効率が悪いです。
なぜなら、前節「1.過去問を解く」で解説したように「重点的な勉強」ができていません。
「重点的な勉強」ができていないと、試験本番ではせっかく勉強したテーマでも出題内容を変えられた場合、正しい答えを選ぶことが困難となります。
もう一度、平成23年度(春期)のITパスポート試験で実際に出題されたRAIDの問題を見てみましょう。
RAID1(ミラーリング)の特徴として,適切なものはどれか。
ア.2台以上のハードディスクに同じデータを書き込むことによって,データの可用性を高める。
イ.2台以上のハードディスクを連結することによって,その合計容量をもつ仮想的な1台のハードディスクドライブとして使用できる。
ウ.一つのデータを分割し, 2台以上のハードディスクに並行して書き込むことによって,書込み動作を高速化する。
エ.分割したデータと誤り訂正のためのパリティ情報を3台以上のハードディスクに分散して書き込むことによって,データの可用性を高め,かつ,書込み動作を高速化する。
出典:平成23年度 春期 ITパスポート 問82
この問題の正答は「ア」です。
では、その他の選択肢(イ,ウ,エ)は一体何のことを言っているのでしょうか。
答えは、
イ.RAID技術の説明です
ウ.RAID0(ストライピング)の説明です。
エ.RAID5の説明です。
RAIDに関する問題について、他の選択肢を見るとRAIDの種類や技術について書かれています。
ですから、今回の場合はRAID1の勉強に加えて、RAID0やRAID5、RAID技術とは?について学べるのです。
あなたが過去問を解く中で正答だったとしても、各選択肢の意味を必ず理解するようにしてください。
そうすることで、出題テーマにおける「重点的な勉強」ができるわけなのです。
以上、過去問や参考書による勉強方法を解説しました。
次節、過去問などでは勉強できない問題の勉強方法について解説します。
3.最新のIT技術に関するニュースに注目!
ITパスポートの試験は、最新のIT技術にも触れた問題が多いです。
例えば、アクティビティトラッカに関する問題が令和元年(秋季)に出題されました。
では実際に問題を見てみましょう。
アクティビティトラッカの説明として,適切なものはどれか。
ア.PCやタブレットなどのハードウェアのROMに組み込まれたソフトウェア
イ.一定期間は無料で使用できるが,継続して使用する場合は,著作権者が金品などの対価を求めるソフトウェアの配布形態の一つ,又はそのソフトウェア
ウ.ソーシャルメディアで提供される,友人や知人の活動状況や更新履歴を配信する機能
エ.歩数や運動時間,睡眠時間などを,搭載された各種センサによって計測するウェアラブル機器
出典:ITパスポート令和元年秋期 問75
上記のような新しい問題は、過去問には掲載されていないものです。
ですから勉強のしようがありません。
しかも、IPAは今後こういった新技術に関する問題を増やしていこうという考えを持っています。
以下、IPAが2018年に発表した情報です。
AI、ビッグデータ、IoTなど新技術の利活用や新技術を構成する技術要素に関連する出題を強化します。具体的には、新技術に関連する問題の出題割合を、次に示す適用時期から、半年後を目途に2分の1程度まで高めていく予定です。なお、試験時間、出題数、採点方式及び合格基準に変更はありません。
上記でいう半年後とは「2019年10月」のことです。
それ以降、半分程度は新シラバスの内容で出題される可能性が高まります。
ですから、参考書や問題集を購入の際には、シラバスが最新のものなのかどうかを確認する必要があるのです。
また、普段から最新のIT技術に興味を持ち、ニュースなどを見て勉強しておくことをお勧めします。
これまで解説した過去問や参考書を使った勉強方法は、何もITパスポートだけに効果があるわけではありません。
その上位資格である「基本情報技術者試験」の勉強にも活かされてくるのです。
その理由を次節で解説します。
基本情報技術者試験の勉強もスムーズ!
前節で解説した「過去問」「参考書」による勉強方法により、ITパスポートの上位試験である「基本情報技術者試験」の勉強においても、スムーズに理解することができます。
スムーズと言っているのは、ITパスポートでは基本をしっかりと押さえながら勉強しました。
ですから、基本情報技術者試験ではそれについての知識を少しだけ肉付けするだけということ。
ITパスポート試験は一言で言ってしまえば、IT技術の基本を理解することです。
前節で解説した、RAIDの種類や技術などについて広く理解し覚えておくだけです。
しかし、「基本情報技術者試験」では少し深い内容が問われます。
例えば、同じRAIDテーマの問題を例にあげて解説します。
問題は、令和元年の基本情報技術者試験(秋期)問15です。
RAIDの分類において,ミラーリングを用いることで信頼性を高め,障害発生時には冗長ディスクを用いてデータ復元を行う方式はどれか。
ア.RAID1
イ.RAID2
ウ.RAID3
エ.RAID4
出典:基本情報技術者試験 令和元年秋期 問15
ミラーリングといえばRAID1なので、比較的簡単な問題です。
なので答えは「ア」。
ですが、注目して欲しいのは問題文後半の「障害発生時には冗長ディスクを用いてデータ復元を行う方式はどれか」でという部分。
ITパスポートの勉強では、RAIDとは「ディスク障害時にデータ復旧ができる仕組み」であると勉強するでしょう。
しかし、「基本情報技術者試験」では障害時にはどのように復旧するのかまで問われます。
ですから、ITパスポートで基本的な勉強を重点的にしておき、基本情報技術者試験では少しだけ肉付けする程度の勉強をするだけで済みます。
要するに、RAIDの基本はしっかり押さえていますから、RAIDを用いた具体的な復旧方法について勉強すれば良いわけなのです。
参考【ITパスポート試験の難易度や合格率】他の試験と比較し解説します!
僕の場合は、最初に基本情報技術者試験を受験しました(ITパスポートの試験制度がなかったので)。
まずは基本的な知識を身に付け、そして深い知識も身に付けないといけません。
ですが、当時IT初心者ということもあり、基本的な知識に加えて、深い知識まで理解するには時間がかかりました。
なので、勉強期間が不足の状態で本試験に望むことになったのです。
ITパスポートで基本をしっかり押さえておくことで、基本情報技術者試験の勉強の際には、より一層深い知識を得ることが簡単になります。
ですから、まずは「過去問」そして「参考書」で理解を深める。
こういった勉強方法が合格への近道であると実感しています。
しかし、
「独学は自信がない...」
「もう二度と不合格にはなりたくない!!」
そんな方には、通信講座がおすすめです。
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まとめ
ITパスポートの勉強方法を解説しました。
僕の経験では、合格を掴むには以下の方法が最良です!
- 「過去問」を解く。
- 「参考書」で重点的に理解を深め勉強する。
- 最新のIT技術に興味をもつ
過去問や参考書を使った勉強は、よく言われる勉強方法です。
しかし、効率よくかつしっかりした基本を押さえていくにはこの方法が最適なのです。
さらに、正しい「ITリテラシー」を持つためにも、最新のIT技術に関する情報は持っておかないといけません。
当記事で解説した勉強方法は、上位試験の基本情報技術者試験にも効果的ですから、絶対おすすめの勉強方法です。
基本をしっかり押さえながら、一歩ずつIT技術者の道を歩んで行って欲しいです。