プログラマーの平均年収はSEと比べて低いと言われています。
低い理由は何なのか?
また、将来的に高収入(1000万)を得られる方法も知りたい!
本記事の内容
- プログラマーの平均年収(年齢・年数・男女・企業規模別)
- プログラマーの年収はSEより低い理由
- 高収入(1000万)を稼げるようになる方法
本記事を書いている僕は、IT企業やWEB会社を17年ほど経験し、現在WEBフリーランスとして活動中。
今回は「プログラマーの平均年収」がテーマです。
結論をいうと、プログラマーの平均年収は376万円。
プログラマーの平均年収はSEのそれに比べて低く、その差は128万円です。
この記事では、厚生労働省の「-R1賃金構造基本統計調査-」をベースに、プログラマーの年収ついて様々な角度から調べた結果をまとめています。
記事後半では将来的に稼げるようになるキャリアプランもご紹介します!
当記事で記載されている年収や給与は、残業代等は含まず、社会保険料や所得税等含む総支給額となります。
1.プログラマーの平均年収
さっそくですが、プログラマーの平均年収は376万円。
以下の点から深掘りしてみましょう。
- プログラマー年代別 -平均年収-
- プログラマー勤続年数別 -平均年収-
- プログラマー男女別 -平均年収-
- プログラマー企業規模別 -平均年収-
順に解説します。
1.プログラマーの年代別 -平均年収-
年代別のプログラマーの平均年収は以下の通り。
(年収の内訳である月給や賞与も参考程度に書きました)
年代 | 平均年収 | 月給 | 賞与(ボーナス) |
20代 | 3,231,550円 | 233,750円 | 426,550円 |
30代 | 4,170,925円 | 287,475円 | 721,225円 |
40代 | 4,345,375円 | 310,525円 | 619,075円 |
50代 | 4,829,225円 | 338,850円 | 763,025円 |
プログラマーの平均年収は年代を重ねるごとに高くなっていきます。
特に20代から30代へのステップアップは約90万円もの差!
20代の「頑張り」が30代の仕事の実績として評価されているのです。
2.プログラマー勤続年数別 -平均年収-
次に、プログラマーの勤続年数ごとの平均年収です。
年代 | 0年 | 1年〜4年 | 5年〜9年 | 10年〜14年 | 15年以上 |
20代 | 2,761,175円 | 3,330,300円 | 3,400,775円 | 3,715,200円 | - |
30代 | 3,072,066円 | 3,612,125円 | 4,194,825円 | 4,403,025円 | 3,806,000円 |
40代 | 3,305,833円 | 3,581,900円 | 4,079,600円 | 4,817,150円 | 4,437,175円 |
50代 | 3,501,833円 | 4,860,433円 | 4,508,060円 | 5,738,000円 | 4,864,775円 |
継続勤務している方が、高年収も期待できることがわかります。
ですが、注目したいところは、勤続10年〜14年の各年代の年収です。
この間では各年代で年収の最高値となっています。
30代以上では15年目以降ともなると、逆に年収が下がっているのです。
これは、プログラマーの限界ともいうべき年収であり、SEとしてキャリアアップするべき時期に達したということでもあります。
例えば、新卒で入社すれば、35歳までにはSEになっておかないと年収は下がるばかりです。
≫プログラマーになれる年齢は何歳まで?|35歳限界説の真意とは?
3.プログラマー男女別 -平均年収-
以下、プログラマーの男女別の平均年収です。
年代 | 男性 | 女性 | 男女差 |
20代 | 3,271,700円 | 3,191,400円 | 80,300円 |
30代 | 4,327,800円 | 4,014,050円 | 313,750円 |
40代 | 5,004,400円 | 3,686,350円 | 1,318,050円 |
50代 | 5,457,000円 | 4,201,450円 | 1,255,550円 |
20代ではその差は8万程度。
ですが、年代が上がるとともにその差は開くばかり。
30代で30万円ほどの差。
40代、50代では100万円以上の差が開いています。
ですが、一般のサラリーマンの男女差に比べるとプログラマーの男女差は少ないです。
なので、プログラマーは実力があれば男女問わず評価してくれる職種と言えますね。
以下リンクで、一般のサラリーマンの平均年収の男女差を書いています。
関連一般サラリーマンの平均年収【システムエンジニアの平均年収と比較】
4.プログラマー企業規模別年収
以下、事業規模別のプログラマー平均年収です。
大企業など、規模が大きくなればなるほど年収も多くもらえることがわかります。
年代 | 10人〜99人 | 100人〜999人 | 1000人以上 |
20代 | 3,084,650円 | 3,356,975円 | 3,461,275円 |
30代 | 3,856,400円 | 4,229,400円 | 4,903,650円 |
40代 | 4,017,275円 | 4,478,975円 | 5,466,900円 |
50代 | 4,348,350円 | 5,199,166円 | 6,037,375円 |
言うまでもなく、巨大な資本力を持つ大企業は社員の給与も良いです。
過去に、ITベンダー最大手の(若手)社員の方と一緒に仕事をしたことがあります。
その社員のボーナスは、もう少しで桁が増えるところまでもらっていたんです。
以下に、大手IT企業の平均年収ランキングをまとめています!
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2.プログラマーの年収はSEより低い理由
プログラマーの平均年収は376万円。
プログラマーの平均年収はSEのそれに比べて低く、その差は128万円です。
これから、この差の原因を解説していきます。
プログラマーが携わる仕事が下流工程だから
IT企業ではピラミッド型の開発構造を採用しています。
トップに大手ベンダー、配下に下請けのIT企業がぶら下がっている形で開発が行われているのが現状です。
上部に位置するIT企業ほど「上流工程」の仕事を行い、下部に位置するほど「下流工程」に携わることになるんです。
プログラマーの携わる仕事は「下流工程」の主にプログラミングです。
SEの作った設計書に従ってコーディングしテストをしていきます。
関連プログラマーの仕事内容を実体験から解説!コーディングだけが重要ではない!!
つまり、下流工程になればなるほど仕事の委託が繰り返されます。
委託が繰り返されると、委託した側に製作費のマージンを中抜きされてしまい、結果委託されたIT企業は安い報酬で仕事せざるをえません。
大規模な開発になると、最上位ベンダーから一次請け、二次請け、三次請け...といった構造になりどんどん安い報酬となります。
SEであれば高収入になる
逆に言えば、システム開発の上流工程に携わるITエンジニアほど、高収入を得られる仕組みなのです。
プログラマーに対しSEの仕事は、クライアントの要望をヒアリングし設計書を作成していく「上流工程」を担います。
クライアントの悩みを解決してあげれるような「アイデア力」が必要です。
また、クライアントはIT知識に疎い方もいるので、分かりやすいよう解説していく能力も必要となります。
関連システムエンジニアの仕事内容を実体験から詳しく解説!【就活時にも役立つ話】
ですから、求められるスキルもプログラミングだけでなく、高度なコミュニケーション力が求められます。
よって、携わる工程や求められるスキルが、SEとプログラマーの年収の差を生む原因となります。
以下で、SEとプログラマーの仕事の違いや年収・スキルなどまとめています!
関連【プログラマーとSEの違い】仕事・年収・求められるスキルを解説!【経験談】
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そもそもプログラマーの評価が低い
まず、クライアントのプログラマーに対する価値観が低いですね。
パソコン関連ならなんでもすぐに解決できると思われています。
無報酬での作業を依頼されたことも多かったです...
また、プログラマーと言ってもいち会社員です。
会社に所属している以上、課長や部長というポジションの方が基本給が高くなるのが普通です。
なので、プログラマーという職業の理解や会社組織のあり方が変わらないと、そもそもプログラマーの評価は低いままです。
その結果、年収も安くなってしまうんです。
ですが、こうした環境の中でもできるだけ高収入を得られる方法もありますよ。
≫プログラマーの年収が低い理由|できるだけ高収入を得る方法も!
3.1000万円を稼げるようになるには
「もっと稼げるようなITエンジニアになりたい!」
そんな方は、まずはSEへのキャリアアップをするべきです。
そもそも、プログラマーとして活躍できる年齢は20代後半までです。
≫プログラマーになれる年齢は何歳まで?|35歳限界説の真意とは?
若い年齢のITエンジニアもプログラマーとして入社してきますから、いつまでたってもプログラマーのままではプログラマーが飽和状態となります。
また、会社としても人材育成をしないといけないので、SEへのキャリアアップを望んでいます。
しかし、在籍している会社がSEなどの人材を育成していないようであれば、早めの転職をオススメします。
なぜなら、その会社ではあなたのITスキルは止まったままとなりITエンジニアとして成長できません。
もちろん年収アップも期待できませんよ。
また、年齢を重ねていってしまうと、いざという時の転職にも不利となりることは言うまでもありません。
ですから、今の会社でのプログラマーとして働いていて将来が不安であれば、SEとして募集しているIT企業へぜひ転職をしてくださいね!
関連ITエンジニアで年収1000万円稼ぐ!どんな会社でどんなスキルが必要なのか
まとめ:SEへキャリアアップするべきです!
プログラマーの平均年収と、なぜSEと比べて低いのかということを解説してきました。
プログラマーの平均年収は374万円です。
男女の差も他のサラリーマンと比べてそんなにないため、実力あるエンジニアが高収入をめざせるところも良いところですよね。
しかし、携わる工程の違い、求められるスキルの違いにより、SEよりも年収が低い事実があります。
また、プログラマーのままでいても大体35歳までで年収は頭打ちとなってしまい「やりがい」も掛けてしまいます。。
プログラマーという職業にこだわっていくのもありですが、年収の差や限度があるのであればSEへのキャリアアップをぜひ目指すべきです。
プログラマーからSE、そしてコンサルタントと先に進めば進むほど、さらなる高収入(1000万)も目指せますよ!
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