本記事の内容は下記の通り
受託開発企業のエンジニアになることを「やめとけ」は間違い。
受託開発企業では、さまざまな案件に携わることができ、経験や実績を積むことができます。
また、他の企業のエンジニアとの交流もあって楽しいこともあるんです。
だから、一概に「受託開発はやめとけ」とは言えないんです。
大事なことは、あなたが受託開発に向いてるか、またはSESもしくは自社開発のエンジニアに向いているか判断すること。
その上で、あなたに合った進路を決めれば良いだけです。
本記事は、僕の実体験を交えて良いことも悪いことも総合的にお話ししてきます。
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1.受託開発企業とは
受託開発企業とは、お客さんから依頼されたソフトウェア(アプリケーション)の設計から開発、保守・運用まで一式を請け負う企業のこと。
ただし大規模な開発にもなると、他の企業と開発工程を分担することもあります。
受託開発企業の特徴
- 大規模開発となることが多い
- 取引先が大手企業であるところが多い
- 働き方|客先常駐・自社どちらもありうる
- 役員は大手企業からの天下りが多い
- SESもしていることある
- 資格取得に熱心
- 開発モデルは「ウォーターフォール」
- 色んな案件に携われる
- さまざまなステークホルダーとの交流がある
- 納期がある
では順に解説していきます。
1.大規模開発となることが多い
例えば、
- 銀行システム
- 自治体のシステム
- 企業の基幹システムなど
ですね。
マイナンバーカードのシステムも、NTTコムやNTTD、日立、富士通、NECといった大手受託開発企業が、共同受注・開発にあたりました。
2.取引先が大手企業であるところが多い
前述したように、大規模な開発となることがあります。
大手受託開発企業(NTTD、日立など)が仕事を受注し、開発は下請けの受託開発企業に任せます。
なので、下請けの受託開発企業は、大手受託開発企業(NTTD、日立など)とベッタリです。
3.働き方|客先常駐・自社どちらもありうる
- 銀行など個人情報をガッツリ扱うような開発
- 集約的な労働の方が生産性が高いと判断した場合など
上記のような状況では、客先常駐による働き方もあり得ます。
一方で、小さな開発だったり、個人情報の漏れの心配もない状況だと、自社での開発もできます。
事実、関東のクライアントの開発案件を、地方でやることもあります。
打ち合わせも、ビデオツールでできますからね。
4.役員は大手企業からの天下りが多い
開発案件を丸っと請け負うのってかなり大変です。
受託開発企業の信用度や、歴史、エンジニアの技術力、セキュリティなど評価されるからです。
小規模で歴史の浅い受託開発企業は、なかなか受注できません。
なので、中小の受託開発企業は、大手受託開発企業の幹部社員を自社の役員として採用することはよく行われます。
役員として採用する代わりに、仕事も一緒に持ってくるというのが条件となっているようです。
携わった案件のクライアント担当者の元上司が、当時僕の上司だったこともありました。
つまり、当時の僕の上司は、元はクライアント企業の幹部社員だったんです。
5.SESもしていることある
受託開発企業といっても規模はピンからキリです。
NTTDや富士通みたいに資金も人材、技術力もバカデカい企業もあれば、十数名の小さな受託開発企業、歴史の短い受託開発企業もあります。
しかし、企業資金もエンジニアも少ない受託開発企業では、開発を丸っと一式受けれるわけがありません。
なぜなら、クライアントから開発を受注すれば、最後納品するまではその報酬は入ってきません。
また、企業の信用度も低いし、所属するエンジニアの数なども少ないです。
なので、こうした弱小の受託開発企業では、自社のエンジニアを客先企業に出向させて技術力を提供すること(SES)が多いです。
「SES」であれば、エンジニアの労働時間によって毎月企業に安定的に報酬が入ってきます。
「SES」で企業の信頼度や技術力アップしながら、少しづつ大きな受託開発企業になっていくんです。
受託開発は受注タイミングや量が安定しない側面もあるから、使い分ける必要があると思ってます。
①安定した売上を上げられるSES
②利益率を求める受託開発
特性に応じて切り分けたいですね。 https://t.co/P0ANAxW0ct— さっきぃ@じにあ (@sakky_hs) May 5, 2023
6.資格取得に熱心
- IT系の国家資格試験(IPA)
- Oracleなどのベンダー試験
- ISO認証など
企業の信頼度を高める施策が行われています。
なので、受託開発企業に入れば、新入社員などは必ずと言って良いほどIT系の国家資格取得を奨められます。
取得すれば、資格手当などのインセンティブもあるんです。
受託開発企業のホームページを見ると、「IT系の国家資格試験保持者...◯◯名」などと掲載されています。
社員(エンジニア)の名刺をいただいても、ネットワークスペシャリストやOracleの資格を取得...と具体的に書かれています。
7.開発モデルは「ウォーターフォール」
要件定義→基本設計→詳細設計→プログラミング→テスト→リリース(運用)
各開発工程を、順番に実施・完了させていく開発モデルのこと。
設計の見直しがしにくいという特性を持っています。
設計を見直すことで、他の機能の影響もあることから、一度決めた仕様はカンタンに変えることはできないんです。
対し、モノができあがれば製品としてリリースし、フィードバックを受けつつ改修しながら、再びリリースすることを繰り返す開発手法を「アジャイル」と読んでいます。
アジャイルによる開発は、そもそも製品は「完璧ではない」という前提があります。
改修とリリースを繰り返しつつ、品質の高い製品に仕上げていきます。
8.色んな案件に携われる
受託開発企業では、開発が終われば、基本その案件(仕事)から撤退します。
で、また新しい案件(仕事)を受注します。
開発業種が異なれば、使用するプログラミング言語、データベースや開発環境やツールも違います。
なので、あたらしい案件を受注するたびに、あらたなスキルや経験の獲得につながります。
エンジニアとしてどんどん成長することができるんです。
同じことやってるとなんか物足りなくなってくる。
SESで色んな案件に参加出来る、受託開発で色んな案件に関われる、会社事態が幅広いことやってて社内でジョブローテ出来るのどれかが良い。
— ギュスターヴ(RubyからPython転向を目指す) (@gustave_studio) May 9, 2023
9.さまざまなステークホルダーとの交流がある
- クライアント担当者(発注者)
- 他の協力会社のエンジニアなど
案件のために一時だけ集まったさまざまな仕事仲間と、人間ドラマのような感覚を味わえます。
クライアントとは納期や契約、金額交渉などシビアな交流もあります。
その中で叱られたり、詰められたりもします。
でも落ち込んでいると飲みに行こうと誘われることもあるんです。
他の協力会社とは、割とゆるい交流があり、スキル的にすごいエンジニアに出会い刺激にもなりました。
交流を通してエンジニアや管理者としてスキルアップもできるし、楽しいこともあります。
案件が完遂すれば、クライアントや協力会社のエンジニアと一緒にその喜びを感じることもできます。
10.納期がある
期日までに製品を仕上げて納品しないと、クライアントの事業に悪い影響がでてきます。
システムの稼働が1日遅れるだけでも、損益は大きいです。
そもそも最初にした「約束事」ですから、それを破ると道義的な問題とりなります。
信用は失墜し今後の仕事はもらえなくなります。
企業の実力以上の仕事は受けないとか、変な安売りしないことが大切ですね。
もちろん、最初に適正な見積もりができる人材がいることも重要な要素です。
大手から天下ってきた、なんのスキルもないおしゃべり役員の見積もりはヤバいです。
≫無能な営業マンによる無茶な仕事ばかり...|疲弊だけでしかない
受託開発・自社開発・客先常駐(SES)の違い
自社開発 | SES(客先常駐) | 受託開発(SIer) | |
採用難易度 | 難しい | 簡単 | 普通 |
給与 | 低い※ | 普通※ | 高い※ |
残業時間 | 多い※ | 多い※ | 普通※ |
仕事内容 | 企画、設計、開発〜運用・保守その他インフラなど | コーディングなど限定的 | 企画、設計、開発〜運用・保守の全部もしくは一部 |
開発モデル | アジャイル(が多い) | ウォーターフォールまたはアジャイル | ウォーターフォール |
発注者 | なし | クライアント、大手企業子会社、受託開発企業など | クライアント、大手企業子会社、受託開発企業など |
契約 | なし | 労働力の提供 | 成果物を納品 |
特徴 | 独自のプロダクトを開発し販売・リースを行う | 技術サービスの提供を行う | クライアントの要望に合ったアプリやソフトウェアを開発 |
詳細 | ≫自社開発とは | ≫SESとは | ≫受託開発とは |
※印:企業規模や体質、案件内容、などさまざまな要因に左右され、一概には当てはまりません。僕の感想です。
自社開発との大きな違いは、発注者がいるかいないかの違いですね。
受託開発やSESは発注者がいて、発注者の要望や指示を聞き入れて開発を進めることになります。
SESとの違いは契約の違いです。
受託開発企業は製品を納品する義務があって、納品することで報酬を得ます。
対し、SESは製品脳納品義務はなく、エンジニアの労働時間により報酬を得ます。
なので、SESは仕事やその期間が限定的になることが多いです。
以下、自社開発系企業とよく比較される、受託開発企業やSES企業など特徴など、在籍経験のある僕がまとめました。
(横スクロールできます)
特徴 | メリット | デメリット | |
自社開発企業 |
|
|
|
受託開発企業 |
|
|
|
SES企業 |
|
|
受託開発企業の仕事内容
- 要件定義
- 外部・内部設計
- 開発(コーディング・テスト)
- テスト
- リリース(納品)
- 保守・運用
クライアントからどういったソフトウェアやアプリケーションを作るのか、ヒアリングしていきます。
この時点ではマネージャークラスやSEのエンジニアが同席します。
その後、開発に必要な人員などを見積もりし、予算を擦り合わせていきます。
開発規模が大きく自社のエンジニアでは不足する場合は、別途SES企業のエンジニアやフリーランスエンジニアを用意します。
予算の折り合いがつけば、途中にクライアントレビューを入れつつ開発を進めていきます。
開発の進捗管理とその報告をクライアントにするマネージャー(リーダー)や設計担当のSE、プログラミングやテストを担当するプログラマーとで協力し開発を進めていきます。
受託開発企業の人気度
上記は、僕の管理するインスタで行ったアンケート調査。
「ITエンジニアになるならどんな企業を目指したいか」を調査してみました。
結果は以下のとおり。
企業 | 割合 |
受託開発ベンチャー | 14% |
大手企業子会社 | 57% |
自社開発企業 | 29% |
SES | 0% |
順位は次の通り。
①「大手企業子会社」②「自社開発企業」③「受託開発ベンチャー」④SES
1位の大手企業子会社は、元請というの立場の受託開発企業。
受託開発ベンチャーは14%で全体の3位という結果ですが、実質的に受託開発企業が一番人気です。
意外にも自社開発企業は2位で29%。
1位の57%を獲得した「大手企業子会社」には健闘したとは言い難いです。
以上、受託開発企業の特徴などについて解説しました。
では次節、受託開発企業はやめとけと言われる理由について解説していきます。
2.受託開発企業をやめとけと言われる理由
- 納期に厳しい
- 発注元に振り回されやすい
- 下請けの受託開発企業だとつらい(給与・仕事内容・スキル)
- 客先常駐もありうる
- クラウド化の流れで利益減
- 人間関係で悩む可能性はある
順に解説していきます。
1.納期に厳しい
自社サービス開発であれば「すみません。○○な理由でこの日まで終えられそうにないです」と言えば融通はつく。受託開発は同じこと言っても「いやいや困る」という場合がある(要は納期があるから)。やはり受託開発は合わないなー
— Feng (@Feng64848759) April 12, 2023
駆け出しエンジニアのキャリアスタートでおすすめは零細自社開発企業ですかね(アルバイトくらいの月収しか貰えないかもしれませんが)
そこで実績積んでキャリアアップしていくのがいいかと思います
受託開発企業は納期がシビアなので厳しいと思います#駆け出しエンジニアと繋がりたい #エンジニア転職— 限界エンジニア (@genkaieng) September 29, 2021
「納期」という単語だけを聞くと、どうしてもプレッシャーを感じてしまいます。
でもそもそも納期なんて、公務員でもない限りはどの業界でもあってシビアです。
ただ、クライアントの言いなりになった無茶な納期や、開発スケジュールになるのだけは避けたいです。
そのためにも適切な予算や、スケジュールを組める有能なマネージャークラスの人材がいるとは大事。
酷な仕事になることも回避できます。
2.発注元に振り回されやすい
受託開発で予算確保してもらえたはずがなんか急に予算がないとかで、用意した体制が出来ない。
困った。
クライアント都合に振り回されるから受託開発は来期やめる。
新規事業やる。— moe (@moecomipo) September 21, 2018
SI系のような受託開発企業では結構無茶な仕様変更を唐突に言い渡されます
最も簡単な解決法は数年全力で取り組んで、自社開発企業に転職することです
真っ向勝負できる能力がある人は限られるので出来れば避けたい#プログラミング初心者#駆け出しエンジニア
— se-ya (@MarmiiJ) March 3, 2021
全ての発注者が悪いのではありません。
中には開発側のことを考えてくれない発注者もいるものです。
「発注者ガチャ」のハズレですね。
大幅な仕様変更にもかかわらず、納期が変わらないこともよくありました。
そうなると、エンジニアの仕事も増えて過酷な残業にもなります。
とはいえ、どうしても受注側の立場となると多少理不尽だと思うことはあるのは、どの業界に行っても同じ。
だけどもそれにも限度はあります。
なので、エンジニアを無理な労働から守ってくれる、有能なマネージャークラスがいることは大事です。
3.下請けの受託開発企業だとつらい(給与・仕事内容・スキル)
IT企業は受託開発の下請け企業になるほどできることが限られてくる。受託は相手のニーズにあった開発ができるから、どんなことが求められているかがわかる。一方でやることを指示されるだけの一面がある。だから、受託開発でも提案ができないと指示されたことをやるだけになってしまう。何年も働くの
— みい| 転職でITエンジニアに (@it_tenshoku_mii) May 8, 2023
下請けの受託開発企業になるほど、エンジニアの給与も低いし、仕事内容も限られます。
仕事内容も限られると、スキル習得ができません。
理由としては、受託開発はピラミッドのような構造で仕事の割り振りが行われます。
元請は直接クライアントから仕事を受注します。
大規模な開発にもなると、開発は下請けに任せることが多いです。
それに伴い報酬もピンハネされて、企業が得る報酬も少なくっていきます。
働きたい受託開発が、どんなポジションなのか把握することは重要。
失敗しない転職につながります。
4.客先常駐もありうる
- 集約的業務に向いている案件
- 個人情報の漏洩が不安な案件など
上記案件などは客先常駐で働くことが多いです。
SESなど客先常駐するのが嫌な方ですと、避けたい働きかたです。
しかし、小さな案件は自社で環境構築やセキュリティを確保し、開発することもあります。
お手伝いさせていただいている地元の受託開発企業も、関東の案件を自社(地元)で開発しています。
働きたい受託開発の、取引先企業を把握することが大事です。
大手企業が取引先だと大きな開発案件や、金融など個人情報にシビアな案件にも携わります。
なので、客先常駐で働く可能性は非常に高いです。
5.クラウド化の流れで利益減
また、さらに言えば、ベンダ企業の場合であっても、いつまでも受託開発のみで成長を続けていくには限界があります。つまり、ベンダが自身のビジネスモデルを設定し、主体的にビジネスを展開していかなければならないタイミングがいずれ来るはずです。
— IP BASE(特許庁スタートアップ支援チーム) (@IP_BASE) May 9, 2023
これまでは開発費用とは別に、サーバーなどのインフラもセットで売っているベンダ企業もありました。
サーバーもセットで売れば、そのメンテなどの運用費用ももらえますからね(オンプレミス)。
でもAWSやAzureなどのパブリッククラウドサービスが登場し、初期費用が抑えられるなどでベンダのサーバーが売れなくなったんです。
なので、これまで得られた運用費などはもらえなくなります...
しかし、AWSなどのクラウドサービスの運用費用が意外にも高かったり、アプリケーションの連携などのためにオンプレに戻すという動きもあるんです。
時代に合わせ、企業が変革していくことも必要ですね。
6.人間関係で悩む可能性はある
SESはやめとけって言われるけど本当に?今まで受託開発や自社サービスの営業もしてきましたが、エンジニアはSESの方が幸せに見えました。特に退職理由のホンネ第一位の人間関係をリセットできるのはでかい。自社の上司は選べないですからね…
— アイ・インターナショナル公式@中途エンジニア採用 (@iinterjobchange) October 22, 2021
受託開発企業では、案件ごとにチームが組まれ仕事に取り組みます。
苦手なメンバーや嫌いな上司だと、精神的にキツいですね。
とはいえ、その案件が終われば、またあらたな案件で新しいメンバーと一緒に仕事をしていきます。
ですが、得意スキルが固定化すると、同じスキルを持つメンバーとともに案件をこなすことが多くなります。
企業規模が多かったり、企業で抱える案件も多いとこういった心配も少ないです。
同じ言語を扱う案件が複数あれば、苦手な人とも別れるかもしれません。
でも数十名ほどの小さな受託開発企業だと、案件が違っても同じ社内にいるのでやりづらいこともあります。
以上、受託開発企業はやめとけという理由についてご紹介しました。
3.受託開発企業のエンジニアになるメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・仕事は安定的にある ・転職しやすい ・スキルがあれば引き抜きもある ・交流を楽しめる |
・下請けはキツい ・好きな仕事ができないかも ・やりがいに欠けるかも ・使ってもらえている感覚が薄い |
では順に深掘りしていきます。
メリット
- 仕事は安定的にある
- 転職しやすい
- スキルがあれば引き抜きもある
- 交流を楽しめる
1.仕事は安定的にある
受託開発企業は、基本的に設計から開発、保守・運用まで一貫して行います。
開発手法を確立しているので、その実績からあらたな案件を獲得しやすいです。
また、リリースのあとも、保守や運用を行っていく企業もあります。
大手企業の幹部社員を自社の役員として招き入れ、その(役員の)顔や名前であらたな案件を大手企業から獲得することも可能ですからね。
2.転職しやすい
受託開発企業はさまざまな案件への参入をします。
なので、それによりあらたな言語や開発環境に触れることが可能です。
また、開発の見積もりや、人材・作業のマネジメントも参入のたびに行います。
多くの経験や実績を積めるので、今後のステップアップのための転職に役立てることができます。
受託開発系企業のメリットは「多数のプロジェクトに携われる」ことですね!開発環境プロジェクトごとに全然違うから毎回学ぶことが多い!デメリットは「エンドユーザの声が聞けない」ですね!あくまで他社のサービスのため実装したものが実際にどうなのか知ることが難しいというのが挙げられますね!
— ゆうき@フリーランス案件保有 (@RubyPHP2) October 13, 2022
3.スキルがあれば引き抜きもある
大規模開発にもなると、さまざまな協力会社が集まって開発を進めます。
その中で、できるエンジニアはパフォーマンスも良く目立ちます。
できるエンジニアだと、案件が終了すると協力会社のマネージャーなどからコソッと声がかかることもあるんです。
仕事が終わったあと喫茶店など、呼び出されることもありました。
これバレたらまずいんですけどよくある話です。
≫客先常駐(SES)で引き抜きの声が掛かった時の対処法|トラブった僕がご紹介!
でも確実に年収もアップするし待遇も良いので、すごく魅力的なことですよね。
4.交流を楽しめる
クライアント担当者と仲良くなれば、仕事が終わった後に飲みにも連れて行ってくれました。
また、協力会社で年代が同じであれば、フレンドリーな関係にもなります。
仕事が多少つらくても、仲間が増えるとそのつらさも和らぎます。
デメリット
- 下請けはキツい
- 好きな仕事はできないかも
- やりがいに賭けるかも
- 使ってもらえている感覚が薄い
1.下請けはキツい
- 給与も低い
- 仕事も過酷になる可能性がある
受託開発企業は、上位企業に報酬がピンハネされる構造です。
なので、三次請負の受託開発企業ですとその報酬は低いです。
それに伴い、所属するエンジニアの給与も低くなります。
また、仕事もコーディングなどの下流工程が主な仕事です。
上流工程で遅れが生じている場合ですと、その遅れも回収しないといけません。
なので、残業や休日出勤で、やりがいもなく過酷な仕事になることもあります。
2.好きな仕事ができないかも
- 元請の受託開発企業は、開発の進捗管理や設計担当
- 二次請負は、設計から開発と上流から下流工程担当
- それ以下の受託開発企業は、下流工程のテスト担当
一概には言えませんが、イメージとして捉えて貰えばOK。
言いたいことは、企業が所属するポジションによって、携わる仕事が異なるということ。
プログラミングがしたいのに元請企業に入社すると、主な仕事は管理などの仕事です。
やりたい仕事をするには、その企業のポジションを知ることが大事。
3.やりがいに欠けるかも
大きな開発案件にもなると、大勢のエンジニアで開発します。
なのでひとりひとりのエンジニアが携わる仕事は、大きな機械のほんの一部をつくるような感覚にもなります。
開発が終わり、全体として成功してもその実感は薄く感じるかもしれません。
4.使ってもらえている感覚が薄い
これも、やりがいに欠けるに近いかもしれませんね。
開発したソフトウェアやアプリは、所詮他人のモノです。
直接使ったユーザーからの感想は、エンジニアにはダイレクトに伝わりません。
一方で自社開発企業では、作ったプロダクトの反響は直接ユーザーからもらうことができます。
便利だと言ってくれることもあれば、ダメ出しされることもあってやりがいも出てきます。
これは僕が受託開発と自社開発企業の両方を経験しているからこそ言えることです。
以上、受託開発エンジニアとなるメリット・デメリットをご紹介しました。
次節、受託開発エンジニアに向いている人・活躍できる人をご紹介します。
4.受託開発企業のエンジニアに向いている人・活躍できる人
- クライアントや協力メンバーとも仲良くやっていける
- 適度な責任感がある方
- スキルアップや経験を積みたい方
1.クライアントや協力メンバーとも仲良くやっていける
- クライアント
- 協力会社のエンジニア
- 自社のエンジニア
さまざまな立場の人たちと、基本的に開発が終わるまで一緒に仕事をしていきます。
進捗が遅れたりすると、クライアントからキツく言われたりすることもあります。
また、他の企業のエンジニアから、仕事で助けてもらうこともあるでしょう。
その逆もしかりで、チームワークが大事。
そして開発が終われば、みんなで酒場で思い出話をし、あたらしい案件へと各自進んでいくんです。
受託開発企業は、割と人間臭さを感じることができます。
2.適度な責任感がある方
「納期」があるので、その納期を厳守することは当然のこと。
これが守れないと、所属会社やあなたの信用問題につながります。
とはいえ、責任感が強過ぎて、全て1人で抱えるのも良くないです。
開発は大勢のエンジニアで進めていきますから、自分でできないところはリーダーに相談したり、他のエンジニアに任せるのもありです。
当然ですが、自分でできるところはしっかり納期までにやらなければなりません。
3.スキルアップや経験を積みたい方
さまざまな案件に携わることができます。
なので、案件が変わるごとに、クライアントと打ち合わせたり、見積もりや提案をしていきます。
開発においては、言語やFW、開発環境などあらたな技術にも触れることができます。
また、所属する企業のポジション次第ですが、全ての開発工程を経験できることもあります。
スキルや経験を得ておくことで、転職やフリーランスとしても幅広く仕事が探せます。
もちろん、活躍することもできますよ。
5.受託開発企業への就・転職方法
- 新卒から目指す場合
- 中途(未経験)で目指す場合
- 中途(SESやSierなどから経験者枠として転職)で目指す場合
順に解説していきます。
1.新卒から目指す場合
- ハロワ
- 就・転職サイト
- エージェント
上記サービスを使って、入社することがほとんど。
中には、大学の先生の紹介などを経て採用される場合もあり、入口は広いです。
また、新卒であれば未経験者だとしても、採用の可能性は非常に高いです。
新卒向けの採用枠や、育成のための費用も準備しています。
新卒が就職において有利な立場にある、いわゆる「新卒カード」と呼ばれるものです。
事実、僕もこの新卒カードを使って、地元の受託開発企業に入社できました。
入社後は、OJTという実際の仕事をしつつ、先輩の指導や教育を受けてスキルを得ていきました。
新卒は就職のハードルが低いです。
確実なスキル習得をしていくためにも、あなたに合った企業かつ良質な企業選びが大切となります。
せっかくの「新卒カード」を無駄にはしないためにも、下記エージェントも利用していきましょう。
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2.中途(未経験)で目指す場合
年齢によって2つのパターンに分けられます。
エンジニアは、年齢が増すほど採用のハードルが高まります。
未経験20代前半(第二新卒)の方
20代前半であれば、「第二新卒」といって、まだ「新卒カード」に近い待遇を受けられる可能性は高いです。
実際に、今お世話になっている受託開発企業でも、25歳未経験者(男性)の方を採用しています。
「新卒カード」に近い待遇を受けるなら、なるべく早い就職をしておきたいです。
20代後半にも差し掛かると「経験者枠」としての採用となるので、内定を獲得することは大変厳しいです。
未経験20代後半以降の方
経験者枠としての採用となります。
なので、未経験者が採用されるのはすごく難しいことですし、僕もこれまで聞いたことがありません。
これを理解することはカンタンです。
エンジニアは最初はプログラマーから入って、経験を積んでいきます。
20代後半に差し掛かったくらいから、上位のSEやディレクターを目指す時期になります。
企業もこのように望んでおり、年代に応じたステップアップ環境を用意しているんです。
ですが、プログラミングスクールを利用することで、採用のハードルはグッと下がります。
というよりも「経験者枠」で戦えるだけのスキルが得られるということです。
また、最近のプログラミングスクールは、転職サポートも万全です。
職務経歴書や模擬面談など、プロのキャリアカウンセラーのアドバイスを受けられ、採用を大きく引き寄せることができます。
下記に転職支援付きのプログラミングスクールをご紹介しています!
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3.中途(SESや自社開発などから経験者枠として転職)で目指す場合
これまでの経験や実績が評価されます。
特にチーム開発の経験は重要視される印象です。
受託開発企業における開発は、大勢のエンジニアが集まって進められるからです。
- チーム開発おけるポジション
- チーム開発においての成功/失敗経験
- 失敗経験から学んだことなど
上記は、面接などでよく聞かれることです。
転職先の受託開発企業で、どのように活かしたいか問われます。
採用を獲得するためにも、しっかりとした準備は必要です。
そのためにも下記エージェントはぜひ使っておきましょう。
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では次節、受託開発企業を探すポイントをご紹介します。
良質かつあなたに合った受託開発企業を探すポイント
- 企業のポジション|取引先
- 勉強熱心な企業であること
- 優秀なマネージャーがいる
ポイントは上記3つ。
やりたい仕事ができて、過酷な労働も回避できます。
失敗しない転職につながりますので、最後まで読み進めてくださいね。
1.企業のポジション|取引先
受託開発における開発体制の中で元請なのか、二次請負なのか...
しっかりとポジションを把握しておくことが大事。
クライアントに近い上流工程の仕事がしたいなら元請けを目指しましょう。
設計やプログラミングもしたいたいなら二次請負を目指しましょう。
ポジションを把握するには、その受託開発企業の取引先を見ればある程度わかります。
取引先が非IT企業なら、ポジションは「元請」の受託開発企業である可能性。
大手IT企業であれば、「二次請負」の受託開発企業である可能性が高い。
でも、受託開発ベンチャーなどが取引先であれば、それ以下の「三次請負」である可能性が高いです。
ポジションを把握した上で入社することは、仕事内容や給与・待遇に関わるので、仕事のやりがいに直結します。
2.勉強熱心な企業であること
- 見積もりスキル
- クライアントへの提案スキル
- マネジメントスキル
- 技術的なスキル
上記のとおり、上流工程になればなるほど高度なスキルが要求されます。
なので、勉強会実施や、資格取得の奨励、ISOなどセキュリティに認定されている受託開発企業なのかが重要なポイントです。
企業の信頼度として評価の対象にもなるし、自社に持ち帰りで開発ができる要件でもあります。
3.優秀なマネージャーがいる
優秀なマネージャーがいる受託開発企業は、過酷な労働や無駄な残業を回避することができます。
とはいえ、優秀なマネージャーがいるかどうかなんてカンタンにはわかりません。
企業の内部に精通する人でない限り、それを知るには難しいです。
なので、企業の内部情報まで知る下記エージェントを使っておきましょう。
前述した「企業のポジション」や「勉強熱心」かどうかまで的確にわかるので、転職失敗は避けられます。
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地元の小規模受託開発企業はオススメ!
地方にいながらスキルアップを目指すなら小規模な受託開発の会社がオススメ。人数が少ない方が開発工程を幅広く経験できるしプログラミングのスキルアップにつながる。デメリットとしては労働環境や給与の低さでしょうか。一定レベルの経験を積むまでの修行だと思って乗り切りましょう😗
— ao@ゆるくエンジニアをしていたい (@a007_a7) April 23, 2022
これ、僕も感じていることです。
事実、僕は現在Web系フリーランスで、地元の受託開発企業のお手伝いもさせていただいています。
キッカケは、そこで働いている知人がいて、仕事を手伝って欲しいという依頼からでした。
仕事をお手伝いする中で、その受託開発企業は、
- PHP/LaravelやRuby(rails)、AWS、Dockerなどモダンな開発スキルやツールを使った開発
- 直請の案件しかない
- 要件定義から設計・開発、保守・運用まで一貫して行っている
など、僕にとってはスキルややりがいを得るには十分な要素が揃っている企業でした。
HPも見ると「受託しかしません」と書いてあってマジでSESはないんです。
とはいえデメリットもあります。
社員の給与や賞与は安いです。
理由は、受注単価を下げているからです。
下げているというよりも、都市部の高い単価ではなく(それよりも低い)地方単価で受注できるからです。
なので、案件も受注しやすいのです。
しかも保守も引き続き請け負っているので、仕事は絶えません。
そのかわり労働環境は、ほぼ定時退社でフレックス制度で、時短あり。
小規模で人数も少ないので、やることは多いです。
その環境の中で、社員をはじめ、ママさんエンジニア(時短)、派遣や常駐/非常駐フリーランスが働いています。
若い方が修行(スキルアップ)する意味では、すごく良い環境です。
では就・転職するにあたって行ってはいけない受託開発企業も紹介しておきます。
NGな受託開発企業
- 三次請負以降の受託開発企業
- 実はSESもやっているのにその事実を隠そうとしている企業
三次請負以降にもなると、携わる仕事は下流工程のテストなどでやりがいなく感じます。
せっかくエンジニアを目指すのですから、設計や開発の中核でバリバリと働きたいですよね。
また、受託開発とはいえ、実はそれはほんの一部かもしれません。
大体の仕事はSESだということもあります。
HPを見てみてください。
「特定派遣」とか書いてあったりすると、SES事業もやっていますよ。
≫客先常駐(SES)企業のカンタンな見分け方|実際に入社して分かったことも!
6.受託開発企業についてよくある質問
- 受託開発でつらいことは何?
- SESと受託開発どっちが良い?
- 受託開発企業はプログラミングができない?
- 自社で仕事できるよね(客先常駐しない)?
- スキルアップできない?
- デスマーチがあるって聞いたけど?
僕の経験をもとに順に答えていきます。
Q1.受託開発でつらいことは何?
- (給与安い)
- (オペレータみたいな仕事)
- 変更要望が頻発しても納期は変わらず
- 開発工程は遅れが許されない
下請の受託開発場合だと「給与も安い」し、仕事も「テストや保守」などオペレータのような仕事にもなるんです。
友人や知人、親には自分はITエンジニアだと名乗りづらいです。
また、クライアント次第にはなりますが、無理な仕様変更が生じる場合もあります。
納期はずらせないのに仕様変更が多発すれば、間に合うものも間に合いませんし品質にも問題が出てきます。
とくに、設計が終わって開発段階になると遅れは許されません。
上流の設計段階で遅れが生じている場合ですと、その遅れも下流工程で取り戻さないといけなくなるんです。
そうなると開発エンジニアの労働にも悪影響です。
Q2.SESと受託開発どっちが良い?
良し悪しはどちらにもあって、一概には言い難いです。
でも強いて言うなら、若い時は受託開発企業でスキルを習得。
25歳以上で未経験なら、採用ハードルの低いSESにサッと入社。
スキルを習得したあとは、受託開発や自社開発を狙います。
Q3.受託開発企業はプログラミングができない?
元請けの受託開発企業はできないことがほとんど。
≫SIer(受託開発)はプログラミングができない?|できるIT企業の探し方を元独立系SIerだった僕が解説
しかし、二次請負などの受託開発企業は、上流から下流のプログラミングまで幅広くできます。
Q4.自社で仕事できるよね(客先常駐しない)?
大規模開発や、シビアな個人情報を扱う開発にもなると、客先常駐です。
一方で、小規模案件やセキュリティ的な問題がない(自社のセキュリティが万全)であれば、持ち帰りで自社でできることもあります。
Q5.スキルアップできない?
三次請負以下だと、携わる仕事も下流工程のテストなどなりやすいので、スキルアップは難しいです。
二次請負あたりの受託開発だと、上流から下流と幅広くできますから、スキルアップしやすいです。
Q6.デスマーチがあるって聞いたけど?
最初の見積もり次第です。
もっと言うなら、有能なマネージャーがいればデスマーチも回避できます。
もちろん、エンジニア個人のスキルがあっての話です。
まとめ
最後に要点をまとめておわりにします。
受託開発企業とは、お客さんから依頼されたソフトウェア(アプリケーション)の設計から開発、保守・運用まで一式を請け負うこと。
ただし大規模な開発にもなると、他の企業と開発工程を分担することもあります。
受託開発企業の特徴は下記のとおり
- 大規模開発となることが多い
- 取引先が大手企業であるところが多い
- 働き方|客先常駐・自社どちらもありうる
- 役員は大手企業からの天下りが多い
- SESもしていることある
- 資格取得に熱心
- 開発モデルは「ウォーターフォール」
- 色んな案件に携われる
- さまざまなステークホルダーとの交流がある
- 納期がある
受託開発・自社開発・客先常駐(SES)の違いは次の表の通りです。
自社開発 | SES(客先常駐) | 受託開発(SIer) | |
採用難易度 | 難しい | 簡単 | 普通 |
給与 | 低い※ | 普通※ | 高い※ |
残業時間 | 多い※ | 多い※ | 普通※ |
仕事内容 | 企画、設計、開発〜運用・保守その他インフラなど | コーディングなど限定的 | 企画、設計、開発〜運用・保守の全部もしくは一部 |
開発モデル | アジャイル(が多い) | ウォーターフォールまたはアジャイル | ウォーターフォール |
発注者 | なし | クライアント、大手企業子会社、受託開発企業など | クライアント、大手企業子会社、受託開発企業など |
契約 | なし | 労働力の提供 | 成果物を納品 |
特徴 | 独自のプロダクトを開発し販売・リースを行う | 技術サービスの提供を行う | クライアントの要望に合ったアプリやソフトウェアを開発 |
詳細 | ≫自社開発とは | ≫SESとは | ≫受託開発とは |
※印:企業規模や体質、案件内容、などさまざまな要因に左右され、一概には当てはまりません。僕の感想です。
受託開発企業の仕事内容です。
- 要件定義
- 外部・内部設計
- 開発(コーディング・テスト)
- テスト
- リリース(納品)
- 保守・運用
で、本題。
受託開発企業をやめとけと言われる理由は次のとおり。
- 納期に厳しい
- 発注元に振り回されやすい
- 下請けの受託開発企業だとつらい(給与・仕事内容・スキル)
- 客先常駐もありうる
- クラウド化の流れで利益減
- 人間関係で悩む可能性はある
受託開発企業のエンジニアになるメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・仕事は安定的にある ・転職しやすい ・スキルがあれば引き抜きもある ・交流を楽しめる |
・下請けはキツい ・好きな仕事ができないかも ・やりがいに欠けるかも ・使ってもらえている感覚が薄い |
受託開発企業のエンジニアに向いている人・活躍できる人
- クライアントや協力メンバーとも仲良くやっていける
- 適度な責任感がある方
- スキルアップや経験を積みたい方
以上、受託開発企業の特徴から仕事内容、やめとけと言う理由やメリット・デメリット、受託開発企業のエンジニアに向いている人や、活躍できる人などご紹介してきました。
はっきり言えるのは「受託開発はやめとけ」という話を、そのまま鵜呑みにしてはいけないと言うことです。
もしあなたが受託開発企業に挑戦してみようと思うのであれば、僕はそれを陰ながら応援させていただきます。
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