ITパスポートは過去問道場だけやれば受かる?
どうやって活用すれば良い?
ITパスポート試験は、過去問道場だけやっていても合格はできません。
というよりも、過去問の誤った使い方をしていては合格できないと言った方が妥当かもです。
本記事を書く僕はITパスポートの上位試験である「基本情報技術者」を保有。
過去問道場による対策をしていたんですが、間違った使い方をして1回目は不合格。
2回目は、1回目の反省を活かすことで合格できました。
過去問を活用することは、ITパスポート試験の効率的な学習につながります。
本記事では、ITパスポートは過去問だけでは合格できないという理由や、過去問を使った効果的な学習方法などについて僕の体験を交えながら解説していきます。
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1.ITパスポートは過去問だけで合格できない理由
上記は僕が最初(落ちた時)にやっていた過去問の学習方法。
つまり誤った学習方法なので、こういうやり方の方は要チェックです。
1.問題を解くことが中心になりがち
過去問をひたすら解いていけば、なんとなく知識を得ているような感覚になるんです。
解いた過去問の数が多ければ多いほど、合格する可能性も高まると勘違いしているんです。
だから、やっていることは学習よりも「作業」に近いと思います。
ただ時間だけ食い潰し、結果的に何の知識も得ていなかったんです。
2.学習が不十分になりがち
過去問をひたすら解くので、間違っても解説をサッと読んで終わりです。
だから、似たようなテーマの問題に出くわすと、もう解けないんです。
他の選択肢の意味を学習したり、出題内容の背景をもっと俯瞰的に学習しておく必要があります。
3.奇問に時間を浪費しがち
試験には必ず「奇問」や「難問」があります。
多くはありませんが、そうした問題はITパスポートのレベルを超えているものもあります。
なので解くのは時間が掛かるし、解けないかもしれません。
そうした問題は諦めるのも一つの手。
すぐに見極めて、他の確実に得点できる問題に時間を費やすべきです。
4.あたらしい時事的なテーマに関する問題に対応できない
過去問なので、直近のあたらしい技術に関する出題には対応できません。
とはいえ、あたらしい時事的な出題はそう多くはありません。
ですが、時事問題は深い知識を必要としない解きやすい問題です。
なので、得点できるものは得点しておきたいです。
以上、ITパスポートは過去問だけで合格できない理由について解説しました。
とはいえITパスポートの試験対策は過去問で対策するのがベスト!
次節ではその理由について解説していきます。
2.ITパスポートの試験対策は過去問で対策するのがベストな理由
順に解説します。
1.出題傾向を理解できる|得点に結びつきやすい
過去数年の過去問に取り組んでいると、同じようなテーマで毎回出題されている問題もあります。
そうした問題は、次も出題される可能性が極めて高い重要テーマです。
つまり、重要テーマをしっかりと学習しておけば確実に得点することができるんです。
市販の過去問集や、通信講座は過去問を徹底的に分析して作られていますよね。
2.問われるレベル感がわかる|無駄な学習を回避
単なる用語の説明を問う問題、事例を問う問題など、問われる形式もさまざま。
一生懸命にIoTの概要を覚えても、実際の試験で事例を問われると考え込んでしまいます。
反対に単に説明のみを問われる出題が多い中、深く学習しているのは時間の無駄です。
知識として得られることはすごく良いことです。
ですが、ITパスポートに受かるという意味では、極力無駄な学習は避けたいです。
3.本番さながらの試験を想定し実施できる
本番の試験では、時間配分がすごく重要です。
ITパスポートは100問を120分で回答していきます。
1問当たり72秒(1分12秒)で解く計算です。
問題にあまり時間を掛けすぎると、後の問題に取り組めなくなる可能性があります。
せっかく解ける問題だとしたらあまりにも無情です。
4.現時点の出来具合がわかる
- 合格圏内かどうか
- 得意なところや苦手なところ
上記が判明します。
苦手な部分を特に強化し学習していくことで、効率よく合格に近づけます。
点数次第では、試験までのスケジュールがある程度予想がつきます。
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以上、ITパスポートの試験対策は過去問で対策するのがベストだという理由について解説しました。
3.ITパスポートで過去問を使った学習における注意点
順に解説します。
1.繰り返ししすぎないこと
問題やその正答を覚えてしまうので、機械的な学習になってしまいます。
学習というよりも「作業」です。
なので、1つの問題に対しやっても2回とか3回が限度。
終われば別の年(回)の過去問に取り組みましょう。
また、1つの問題から他の選択肢の内容を調べたり、関連の学習をすることも可能です。
大事なことは、その出題されたテーマを広く学ぶことです。
2.落胆するな
実際の試験形式で過去問に取り組み、合格圏内ではなかったとしても落ち込んではいけません。
逆に、あなたの弱点が浮き彫りになったということで、喜ばしいことです。
その弱点を克服することで、合格を掴めるのです。
3.時間を意識すること
ITパスポート試験は時間との勝負です。
奇問や難問などに時間を掛けすぎて、解ける問題に取り組めないのはもったいないです。
なので、悩む問題は後回しにするといった戦略も必要です。
計算問題や確実に解ける問題に時間を費やす方が得策です。
普段から120分以内に全問解くよう、意識しておきましょう。
いや、それよりも前に全問回答し、確認までできるくらいの気持ちを持っておけばOK。
4.間違った問題、悩んだ問題を分析する
過去問で間違った問題や、悩んだ問題はあなたの弱点です。
間違った原因や悩んだ原因を徹底的に潰してください。
その際には、教材(参考書)も併用し、理解を深め確実なものにしましょう。
以上、ITパスポートで過去問を使った学習における注意点について解説しました。
では次節、僕も使ったことのあるWeb上の過去問集である「過去問道場」について解説していきます。
4.ITパスポートの過去問道場とは
「過去問道場」について、順に解説します。
1.これまで実施された全過去問を掲載Webサイト
ITパスポートの試験制度がはじまってから現在までの、全ての過去問が掲載されています。
年度ごとに挑戦することも可能で、分野ごとに挑戦することもできます。
苦手なテーマに絞り、徹底的に潰すには良さそうです。
さらに「過去問道場」オリジナルの模擬問題にも挑戦できます。
2.解説が細かく丁寧
問題自体の解説だけでなく、各選択肢の解説もついています。
3.受験者同士のコミュニティがある|掲示板
「掲示板」では、受験生同士コミュニケーションを取ることができます。
問題に悩んだら質問することもできるので、先に進めないという心配もありません。
また、逆に誰かが掲示板で質問していると、それに答えることも可能です。
以上、Web 上の過去問集である「過去問道場」について解説しました。
では次節では「過去問道場」を利用するメリットやデメリットをご紹介します。
5.ITパスポートの過去問道場で学習するメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・実践力を強化できる ・スマホで学べる ・無料で使える ・モチベーションの維持 |
・広告がうざい ・ちょっとしたメモがとれない ・詳しい解説とはいえ参考書には敵わない |
過去問をやることは実践力の強化につながります。
スポーツの練習試合みたいなもので、場慣れや実践的な力をつけていくことにつながります。
またWeb上で学習できるので、スマホさえあれば通勤・通学中のスキマ時間でも学べます。
悩んだ時の質問などもでき、学習に対するモチベも維持できます。
ですが、問題中にある広告がちょっと目障り。
次の問題へ行くにも、広告をクリックしそうになります。
また、ちょっとした覚え書きなどメモなどもできません。
移動中では、前回の間違ったところの復習(再確認)などに活用するのが良いです。
6.ITパスポートの過去問道場だけ使って学習をオススメする方
- 簿記などの関連資格を学習した方
- 関連の仕事をやっている方など
- 2回目以上受験する方
- 学習時間が取れない方
ITパスポートの試験範囲は、テクノロジ、ストラテジ、マネジメントです。
企業経営や財務、法律関連などの職種に携わる方であれば、過去問道場だけの学習をおすすめです。
他にも、簿記試験などの経験者で、試験内容的に被る方にもおすすめ。
また、前回不合格で2回以上受験する方もおすすめです。
受験2回目以降であれば、それまでの段階である程度の知識はインプットしているはずです
なので、過去問道場でその知識を再確認しつつ、苦手テーマの学習に活用しましょう。
以上、過去問道場だけ使った学習をおすすめする方をご紹介しました。
とはいえ、過去問道場だけ使った学習を強制的にオススメするわけではありません。
やはり参考書教材も併用する方が良いです。
初見の方など上記以外の方は、別途参考書を用意しましょう。
参考書と、過去問道場と併用しながら学習することをおすすめします。
7.ITパスポートの過去問道場の使い方|僕はこんな使い方をして合格した
では、過去問道場の使い方を解説していきます。
1.最新の過去問3年分(6回)を利用する
普段の学習は主に過去問道場を使用します。
実際の試験のように、時間を測りつつ挑みます。
とりあえずは、過去3年分を目標にします。
≫ITパスポート試験の過去問は何年分やれば良い?|3年(6回)分で十分
参考書ではこうした実践さながらの学習ができません。
2.つまづいたら参考書で学習する
- 過去問道場で間違えたところや悩んだところ
- 過去問道場の解説だけでは理解しきれない部分
上記は、エクセルかなんかで苦手なテーマとして一覧化しておきます。
そして苦手なテーマは、参考書を使って学習し直します。
≫ITパスポートの学習で参考書を使った効率的な学習方法|合格率アップ
その後は、過去問道場の「分野を指定して出題」で、当該テーマを徹底的に解きつつ理解を深めます。
3.スキマ時間の学習|移動中など外出している時
- 通勤中
- 昼休み/休憩中
- 外出時の暇な時など
スキマ時間は、あらたなことをインプットするというよりも、インプットしたことを確認します。
4.学習終盤|オリジナル問題集で力試し!
過去問道場では、過去に出題された問題からランダムにあたらしい問題集を作ってくれます。
このあたらしい問題集で、どのくらい点数を取れるのか最終確認ができます。
同じ過去問ばかりに挑んでいても、手の内は覚えてしまっています。
なので、力試しにもなりませんよ。
7割〜8割の正答率を狙おう!
ITパスポートの合格ラインは全体の6割以上(600点/1000点満点)です。
しかもテクノロジ、マネジメント、ストラテジの、それぞれで3割以上(300点/1000点満点)が必要。
なので、日頃から7割、8割の正答率を意識し目指しましょう。
こうなるように、前述した下記を繰り返し、実践していきましょう。
- 最新の過去問3年分(6回)を利用する
- つまづいたら参考書で学習する
- スキマ時間の学習|移動中など外出している時
5.つまづいたら掲示板で質問しよう!
どうしても理解できないことや問題ってあるはず。
でも掲示板を使って質問すれば秒で解決します。
悩んでいるだけ時間の無駄なんです。
すぐに解決できれば、あたらしいことを効率よく学習できます。
それに一緒に頑張っている仲間がいることも実感でき、学習に対するモチベも上がります。
時事問題に関する対応策
過去問では、最新の時事関連の出題には対応できません。
なので、上記IT技術に関するニュース記事を、日頃から目を通しておきましょう。
とはいえ、特別な学習はいりません。
スキマ時間があれば、スマホを使って確認する程度でOKです。
過去問だけでなくこうしたAIなど新しい技術にもちゃんとアンテナ張っていく必要があるね。新しく問題は比較的簡単だから得点源にもなりやすいし。#ITパスポート https://t.co/EuwnAtPmo3
— マー坊プロジェクト@Webエンジニア (@marbou_p) September 2, 2023
まとめ
最後に要点をまとめて終わりにします。
ITパスポート過去問だけで合格できない理由は以下のとおり
- 問題を解くことが中心になりがち
- 学習が不十分になりがち
- あたらしい時事的なテーマに関する問題に対応できない
とはいえ、ITパスポートの試験対策は過去問で対策するのがベスト
- 重要ポイントを繰り返し学習できる|傾向を理解
- 問われるレベル感がわかる|深掘りすべきかどうか
- 本番さながらの試験を想定し実施できる|実践
- 現時点の出来具合がわかる
ITパスポートで過去問を使った学習における注意点もお伝えしておきます。
- 繰り返ししすぎないこと(3回が限度)
- 落胆するな
- 時間を意識する
- 間違った問題、悩んだ問題を分析する
過去問を使うなら「過去問道場」がおすすめです。
メリット | デメリット |
・実践力強化につながる ・スマホで学べる ・無料で使える ・モチベーションの維持 |
・広告がうざい ・ちょっとしたメモがとれない ・詳しい解説とはいえ参考書には敵わない |
過去問のデメリットを解消するため、参考書は持っておくと良いです。
ですが、以下の方であれば(強制はしませんが)過去問道場だけの学習でもOKです。
- 簿記などの関連資格を学習した方
- 関連の仕事をやっている方など
- 2回目以上受験する方
- 学習時間が取れない方
最後に、僕が合格した時の過去問道場の活用の仕方は以下のとおり
- 最新の3年分(6回)を利用する
- つまづいたら参考書で学習する
- スキマ時間の学習|移動中など外出している時
- 学習終盤|オリジナル問題集で力試し
- つまづいたら掲示板を使う
当記事が、あなたのITパスポート合格を勝ち取れるキッカケになれば幸いです。
陰ながら応援しています!
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