
現在、就職先が客先常駐のIT企業に決まっている状況です。
ネットで客先常駐を見ていると地獄のような労働で、しかも怪しくブラックなことばかりですごく不安なんです...
やめておいた方がよいのか判断ができません。
本記事の内容
- 客先常駐で地獄なこと|実体験
- 客先常駐で地獄となってしまう理由
- やめるべき判断軸とその後の行動
本記事を書いている僕は、過去に客先常駐をするIT企業に未経験新卒入社し、その後転職したものの再び客先常駐企業に入社し疲弊...
その後、社内SEやWEB企業を経て、現在WEB系フリーランスとして活動中。
結論をいうと、客先常駐は地獄だとも言えるしそうも言えない場合があるんです。
理由は、所属IT企業の体質や受ける「案件」によって決まる(案件ガチャ)からです。
質の悪い客先常駐企業に行ってしまうと、過酷な仕事となったり心身ともに疲弊してしまいます。
逆に、良質な客先常駐企業へ行くと、一定のスキルアップも可能だしプライベートも確保できて不満も少ないです。
本記事を読むことで、今の状況で客先常駐企業へ進むべきかどうか、変えた方がよいのか決断することができますよ。
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目次
1.客先常駐で地獄なこと|実体験
- 時給600円時代
- 客先の規則に縛られ窮屈
- 激務!休出・残業の日々で疲弊
- 結婚・家を新築しても県外長期出張|無情
- 日々の仕事についていけない
- スキルアップできないもどかしさ
僕が客先常駐が「地獄」だと思った事実を順に解説していきます。
1.時給600円時代
SES契約で炎上プロジェクトに参入していた時、残業や休日出勤で月間残業時間150時間オーバーとなる仕事をしていました。
ですが、会社からもらえる給与は基本給のみ(僕だけでなくチームの仲間も同じ状況でした)。
時給換算してみると、約600円という非常に悲しくなるレベル。
疲労が蓄積してくる上、プライベートも削り仕事一本での生活にストレスを抱えながらも、これではやる気も失せてきます。
チームのみんなで上司を巻き込んで会社に抗議し、やっと少しだけ残業代が支給されました。
当時の案件は、三次請負で単価が安く、所属会社が社員への給与(残業代の)支払いを渋っていたんだと思います。
#SESクソ体験
自分は元請け→下請け→有名派遣会社→自分の多重請負・客先常駐
同じ現場の同僚は、元請け→下請け→孫請け→ひ孫請け複数→本人
で時給が自分の半分という人がいた— 無職の分際でツイート (@retire2k) May 2, 2018
2.客先の規則に縛られ窮屈
クライアント企業の規則は、厳しく窮屈感を感じるところもありました。
- オフィスへの持ち物規制(スマホ持ち込み禁止)
- 服装規定(スーツ着用でシャツやネクタイの色まで指定)
- 毎朝30分程度の会議(ラジオ体操、1分間スピーチなど)
- 印刷物の許可・申請制度
- 入退室許可制度など
- 休日など自社とクライアントで異なる
物事を行うのにいちいち申請しないといけないのは、クライアント担当者が帰った後だと不便です。
その日に終わるはずの仕事など、翌日に持ち越すことになるので進捗にも影響が出ます。
また、せっかくのGWや夏休みもクライアントが出勤だと、むなしく出勤することになってしまいます。
さまざまな規則に縛られると、快適に仕事することもできませんし、段々と居心地が悪く感じます。
クールビズ終わったんだからこの気温はやめてくれよ・・・ネクタイまで締めなきゃいけない客先常駐SEには地獄だ
— lai1v (@lai1v) October 3, 2014
3.激務!休出・残業の日々で疲弊
- 炎上案件
- 一人客先常駐など
突如、炎上した案件へ参入することもあります。
開発の進捗が遅れている案件への「助っ人」的な役割でが多く、仕事のおもしろさなんてありません。
やるべき仕事がテストなどとエンジニアぽい仕事ではないからです。
分からないことを聞きに行くと、機嫌悪そうな態度をとられ邪険に扱われます。
また、過重労働にもなりいきなり椅子から倒れ込み、そのまま救急車で運ばれたエンジニアを何人も見てきました。
事実、僕自身も体調不良となり「食欲不振」「めまい」「頭痛」に苦しんだことがあります。
特に一人での「客先常駐」は、クライアントにいいように使われがちです。
会社間であらかじめ決めた仕事内容以外の業務指示もあるので、定時では終われず残業・休出する場合もありました。
4.結婚・家を新築しても県外長期出張|無情
クライアントが県外にもなると、エンジニアは一人暮らしとなります。
家を新築してもそこには住めず、家族と離れてしまい寂しい思いをしてしまいます。
エンジニア個人に人生の大きな出来事となることがあっても、案件次第では遠方への長期出張しないといけません。
当時結婚したばかりの同僚は、すぐに県外へ飛ばされて落ち込んでいました。
生活も二重になることから、生活費の削減などしていました。
案件を断ると評価・査定に悪影響ですし、渋々行く(出張)しかないんですよね。
エンジニア個人のことよりも、企業利益だけを考えている無情な「人売り」客先常駐(SES)企業にありがちです。
気になってたスカウトが来た会社は、私の得意な所活かせそうだけど、都会に引っ越さないといけない、単身赴任になるのがネック。
受注したPJによっては客先常駐したりだからリモートは無理やし(ヽ´ω`)離れて暮らすと結婚してる意義を見失いそう😇
— はるこん (@3noiro) August 12, 2019
5.日々の仕事についていけない
スキルがないと仕事を進めていくことは難しいです。
なのにクライアントにこのエンジニアは「スキルはある」と偽り、客先常駐させられることもあります。
この場合のエンジニアは大変な目に遭うことは言うまでもありません。
なぜなら、クライアントは来たエンジニアは出来ると思って、仕事を与えたりスケジュールを決めるわけですから。
エンジニアは決して「実はスキルがなくできません」なんてことは口が裂けても言えないので、周りのエンジニアを頼ったりしながら仕事を進めていくしかありません。
スムーズに仕事することもできないので、残業や休日出勤せざるを得なくなるんです。
しかも質の悪い客先常駐企業ですと、エンジニア本人のスキルがなかったことを理由とし、残業代を支払ってくれないことも多いです。
SES(客先常駐)はブラック、スキルが上がらないと言われてますが、
これは本当に選ぶ会社にもよってきます。1番ブラック気質なのは少ない資本金でグループ会社がたくさんある会社。
開発案件には入れないし、経歴詐称で現場入るしで、本当に悲惨。— かつ (@katsuIT3) February 12, 2020
6.スキルアップできないもどかしさ
数年の経験があるエンジニアにとっては、それ以上スキルアップすることは難しいです。
なぜなら、案件への参入はエンジニア自身のスキルの他に、会社としての事情、タイミングにも左右されるからです。
例えば、エンジニアがある案件を終了した時に、次の案件も同じような案件があるとしたら、会社としてはすぐにでもこのエンジニアを出したいでしょう。
また炎上案件などクライアントから依頼があった場合にも、会社としては空いたエンジニアを行かせます。
他の言語にも携わりたいのに、いつも同じような言語を扱ったりしていてはスキルアップもできないので、転職する際には悪影響となってしまいます。
ある程度の経験があれば「案件」は自分で決めれることもありますが、最終的には会社側に委ねられます。
客先常駐の現場って割りと運なんで、「こうすればハズレ引かない」とかの明確な指標はないんだけども、少なくとも言えるのは「スキルアップしないと一生薄給底辺奴隷地獄」なのだけは確か。スキルアップ=いい現場を引く可能性ちょいアップ、位の感覚。
— ケルビン@斜壊人 (@legendkelbin) April 3, 2018
2.地獄となってしまう原因
- 会社の体質が悪い
- 案件ガチャのハズレ
地獄となってしまうのは上記の理由があります。
順に解説します。
1.会社の体質が悪い
「三次請け」以降の仕事を主にやっている下請けIT企業です(下記赤字)。
クライアント
⬇︎仕事を依頼💴💴💴💴💴💴
IT企業(一次請け|元請け)😄
⬇︎一部の仕事を依頼💴💴💴
IT企業(二次請け)😅
⬇︎さらに一部の仕事を依頼💴
IT企業(三次請け)😱
...四次請け...
三次請け以降にもなると、開発の下流工程(プログラミング、テスト)がほとんど。
プログラミングとはいっても、一部分の修正やテストしかさせてもらえないといっても過言ではありません。
時には、バグ表など作らされたり資料整理みたいなこともさせられますからスキルアップもできません。
また、親会社(二次請負)企業にマージンを搾取されますから、エンジニアの単価は安くなりがちです。
会社の利益のことを考えると、エンジニアが残業しても会社が残業代を支払いずらい状況にもなっているんです。
客先常駐(SES)は低リスクなビジネスで参入しやすい
客先常駐(SES)は、エンジニアを派遣さえすれば、下請けとはいえ毎月決まった報酬が会社に入ってくる仕組みです。
会社としてはリスクも少なく利益になりますから、クライアントや親会社に知り合いがいれば簡単にビジネスとすることができるんです。
なので、メインビジネスとは別にサブビジネスとして客先常駐(SES)をする会社もあるくらいです。
サブビジネスである程度の利益があれば良いですから、エンジニアのスキルアップも目指せる一次、二次請けのポジションには拘っていません。
こうした会社としての利益だけを目的とするIT企業もあるので、会社選びには注意が必要です。
僕は学生の時あまりに情弱で、気力もなかったので、客先常駐の仕事に入ってしまいました。もう二十何年か前にやめましたが、世の中何をしても利益を出したい大人がいるので、学生の皆さん気をつけてください。客先常駐は地獄です。
— 齋藤金豚 (@kinnnobutacyan) October 27, 2019
2.案件ガチャのハズレ
- 炎上案件|辛い労働
- 低単価案件|給与安い
- 一次、二次請負案件|やりがいあり
- 三次請負案件|やりがいなし
- 良いクライアント|人間関係に悩む
- 遠方のクライアントなど...
会社は良い案件だけを持っているわけではありません。
悪い案件を持っていることもあるので、その案件に携わってしまうと地獄を味わうことになってしまいます。
例えば、同僚が二次請負案件に行って、あなたが三次請負案件となる場合だってあるんです。
そうなると「やりがい」という意味では不公平感を感じたり「将来」的にも不安です。
また、炎上プロジェクトなどは、労働に対する疲労感も違ってきます。
新卒などの方ですと、何もかもがはじめてですので、実際に客先に行ってみないことには「当たりなのかハズレなのか」分からないんです。
客先常駐をやるIT企業には、どんな「案件」になるのか分からないという「案件ガチャ」仕組みがあるのです。
とはいえ、客先常駐で働くことは、新卒のエンジニアにとってメリットや楽しいこともあるのも事実。
「SES」契約を伴う客先常駐企業では、未経験の新卒(第二新卒)者にとっては採用されやすいこともメリットです。
なので、一概に客先常駐はやめておけなんて言えません。
次節、「こんな客先常駐企業はやめておいた方がよい」ということとその後の行動についてお話していきます。
3.やめるべき判断軸とその後の行動
- ホームページ等がきちんと整備されていない
- 代表がIT出身ではない
- 三次請負以降の仕事しかしていない
就職先である客先常駐企業が上記に該当しているのであれば、絶対に避けるべきです。
会社としての具体的な目標やビジョンもなく、ただエンジニアを客先へ派遣し会社の利益だけを求めている可能性が高いです。
実際に僕の2社目の転職先が上記の通りでして、「やりがい」やスキルを得れず「将来性」について悩んでいました。
特に「三次請負以降の仕事しかしていない」のであれば「案件ガチャ」はハズレ確定です。
将来性の心配ややりがいにも欠けますし、炎上案件にも参入する可能性が大きいです。
とはいえ、ホームページなどで公開されている情報の真偽も疑わしいです。
また、決まっているIT企業が「三次請負」中心でやっているかなんてわかりません。
もし今決まっている就職先(客先常駐企業)に不安があるのであれば、一度下記のIT転職エージェントにて相談してみてください。
もしかすると、良質な企業を紹介してくれるかもしれません。
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まとめ|少しでも不安だと感じたら一度相談することをオススメします
最後に要点をまとめて終わりにします。
正直言って質の悪い客先常駐企業は多いです。
採用されたからと、勢いで入社してしまうと大変な過重労働や将来的な不安も押し寄せる可能性もあるんです。
「案件ガチャ」については、入社してみないことには「当たりかハズレ」か分かりません。
なので、今できることは少なくとも良質な客先常駐企業に入ることです。
良質な客先常駐企業に入社できれば、スキルも身につけられるし残業代ももらえ、心身ともに疲弊するような辛い労働になる可能性はかなり低いです。
「案件ガチャ」も二次請けなどにも当たる確率も高いです。
少しでも今の状況に不安があるのであれば下記エージェントに一度ご相談し、良質な企業を紹介してもらうことを強くオススメします。
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今決まっている就職先と、エージェントから紹介された企業を比べてみて、より良いと思った方を選んでくださいね。
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