プログラミングスクール卒業後、本当にプロのITエンジニアになれるの?
卒業生はどんな道に進んでいるのか気になる
本記事を書いている僕は、完全未経験で地元ITベンチャー企業に入社。
その後、数社のIT企業やWeb系自社開発企業を経て現在WEB系のフリーランスとして活動中。
プログラミングスクールに通えば必ず「人生勝ち組!」みたいな妄想はやめた方がよいです。
プログラミングスクールを受講し、これまでと変わらない人生になる人もいます。
変わらないならまだマシで、悪くなってしまった人もいるんです。
これでは高額な受講料を支払った意味がありませんし、すごく悲しくなります。
特にSNSなどを見ていると、受講後に人生を悪くしてしまった方が目立ちます。
プログラミングスクールの闇を感じ、プログラミングスクールの存在意義や向き合い方を考えさせられます。
とはいえ、逆にエンジニアとして就職し、人生が良いように変わった方もいるのも事実。
受講生の努力と、良質なプログラミングスクールのサポートを徹底的に受けた方ですね。
卒業後の人生を良くするのも悪くするのも受講生、つまりはあなた次第なんです。
本記事では、プログラミングスクールを卒業後のキャリアをご紹介しつつ、光と影に分かれる理由を解説。
プログラミングスクールの存在意義を理解し、スクールとの向き合い方やスクールの効果的な受講方法も解説していきます。
1.プログラミングスクール卒業後のキャリア|光と影
- エンジニア転職成功
- フリーランスになれた
- 過酷で安い給与
- IT系以外の転職|エンジニア転職失敗
順に解説します。
1.エンジニア転職成功
転職先が決まり、この1週間は本当に半年ぶりくらいに毎日たっぷり寝て睡魔とおさらばしてました!
1月からエンジニアとして入社することになったので、これから退職やら引っ越しやらますます勉強やら頑張っていきます💪💪💪
ワクワクが止まらないぜ!#エンジニアまであと70日
— shumpei.o (@o_shumpei) October 26, 2021
学習努力をしてきた成果が伺えます。
未経験からでも、努力次第では本当に目的が達成できます。
プログラミングスクールの受講を考えている方は、未経験からエンジニア転職で人生を変えたい!という方がほとんどです。
間違っていけないのは、単に受講することだけを目的としないことです。
受講はあくまでも手段で、就職成功させるには与えられた環境で何をすべきか考えるのが大事です。
2.フリーランスになれた
#駆け出しエンジニアと繋がりたい
プログラミングスクール卒業してフリーランスになったら年収1000万の大台に乗りました、ありがとうございます!!— すとりま (@wezxad) December 6, 2021
ある程度のスキルや経験があって、その上でスクールを受講した方です。
え!?経験者がなんで受講するの?と思いますよね。
上記の方はフリーランスになるという目的がありました。
そのために必要なスキルを習得するのに受講をしたのです。
スクールには、フリーランス向けエージェントも併設していることもあります。
卒業後には、案件(仕事)を紹介してくれるというメリットもあるんです。
3.過酷で安い給与
テックキャンプを終えて半年必死に転職活動してSESに正社員で内定。
手取り15万、コードを触らない現場に週5で出勤して土日は日払いバイト。
勉強して資格取らないと給料上がらない。
土日もバイトしないと生きていけない。#テックキャンプ #駆け出しエンジニアと繋がりたい— iCo@30代の駆け出しエンジニア (@icoicounday) October 10, 2021
とりあえずIT企業には転職できた方です。
しかし、ブラックのような労働環境で苦しんでいます。
事前に給与や残業時間、残業手当など待遇を調査しておくべきでした。
それくらいの調査であれば、転職サポート付きのスクールのキャリアカウンセラーに聞くことで十分可能です。
「SESだからブラックだ」ということでは必ずしもありませんよ。
一応お断りしておきます。
4.IT系以外の転職|エンジニア転職失敗
テックキャンプ受講した知り合い、コールセンターとか紹介されて残念な事にエンジニア転職失敗
— もち (@mochiflappe) March 11, 2021
エンジニア転職できなかった方ですね。
スクールが合わなかったのか、受講者の属性(年齢、学歴、職歴)がマズイ、受講生の学習・転職活動が足らないのかどれかです。
このうち以下のこと(受講者の属性以外)については、受講生自身でどうにかなるもの。
- スクール選定
- 学習・転職活動に積極的になる
無料説明会や体験に参加し、目的が達成できるスクールなのか、自分に合うスクールなのか確認することはもちろん必要です。
さらに30代など年齢によっては、膨大な数の応募や面接をしていかなければエンジニア転職はできません。
プログラミングスクール卒業生の就職先企業と年収などまとめ
スクール卒業生が、実際にどんな企業へ就職したのか知りたくないですか?
一部ではありますが、具体的な企業名をプログラミングスクールごとに、以下リンクにまとめてあります。
さらに、その企業が自社開発かSESといった「業界区分」や「年収」などもご紹介しています。
以上、プログラミングスクール卒業後のキャリアについてご紹介しました。
では次節、プログラミングスクール卒業後の人生が大きく二分してしまう理由について解説していきます。
2.プログラミングスクール卒業後の人生が二分する理由
- 年齢的なこと
- 学歴・職歴の魅力さ
- 転職活動の積極性
- スクール生は使えないとし採用してもらえない
順に解説します。
1.年齢的なこと
年齢が若いほど就(転職)に有利なことは言うまでもありません。
なので、新卒入社では未経験でもIT企業には就職できます。
事実、僕も未経験からIT企業に新卒入社しました。
IT業界は20代でプログラマーなどのエンジニアとして経験を積みます。
20代後半ではSEなどのエンジニアへキャリアアップしていきます。
求められるスキルが年代ごとに違うのです。
20代であればまだプログラマーとして間に合い採用されますが、それ以上の年齢となると採用されるのは非常に厳しいのです。
2.学歴・職歴の魅力さ
エンジニアには学歴は関係ないとかいうけど、それはエンジニアとしての経験やスキルを得たあとの話です。
最初の入社は、学歴や職歴は採用に大きく関係してきます。
なぜなら、受講者の資質はそれでしか判断できないからです。
以前在籍していた会社で、40代元DELのエンジニアが採用になった話を下記記事で解説しています。
3.転職活動の積極性
- 何十社と応募し面接をしてきた方
- 企業へのアピールが積極的
スクールからの紹介企業だけに頼るのはやめましょう。
受講生自身も転職エージェントなどを使うことで、多くの企業に応募できる可能性があります。
多くの企業に出会うことで、より自分にあった企業を見つけやすいです。
特に、年齢的に厳しい30代以降の方は、転職活動をより強化していきたいです。
20代と同じ数やっていても見つかりません。
また、未経験の方が企業にアピールできるモノは学歴と職歴くらいしかありません。
なので、より強力にアピールするためにも、オリジナルポートフォリオ製作にはこだわりたい。
そのためにも、日々の学習は前倒しにしつつ、学んだことは確実に理解しておきたいです。
4.スクール生は使えないとし採用してもらえない
世の中的にはテックキャンプとZONEとななねこの受講生は採用しない方向に動いているのか。
うちにも求職メールくるけど、高額なお金払ってこんなポートフォリオしかつくれないの?って感想。
生徒が気の毒すぎる。
— 土井一樹@ガンオタ社長 (@kazki_doi) August 28, 2021
既に悪評のあるスクールは選ばないことです。
逆に、企業側から「xxxスクール卒業生は優秀だ...」と評判の良いスクールもあります。
なので、SNSの口コミなどにも注視しておき、優良スクールを見つけていきましょう。
以上、プログラミングスクール卒業後の人生が二分する理由について解説しました。
就職(転職)を成功させ光の人生を送るには、年齢的・学歴など個人の属性に関することが大きく影響してきます。
なので、若くて学歴・職歴など魅力的である方なら、わざわざスクールに通う必要なんてありません。
プログラミング未経験でも、IT企業への就職(転職)は可能なんです。
なら、プログラミングスクールに通う意味はあるの?
行く理由は何なの?
3.プログラミングスクールの存在意義|スクールとの向き合い方
- 挫折しないよう学習をサポートしてもらう
- エンジニア転職をサポートしてもらう
- さまざまな交流で学習に対するモチベーションを維持する
順に解説します。
1.挫折しないよう学習をサポート
- 講師やメンターと呼ばれる現役エンジニアのサポート
未経験からのプログラミング学習は挫折しがちです。
プログラミングスクール大手の侍エンジニアでの調査でも、約9割の人が挫折や行き詰まりの経験があると答えています。
参考:≫侍エンジニア-プログラミングができる人は1割!?挫折する割合と成功するコツを紹介
事実、僕自身も最初は本当に学習を辞めてしまおうと思いました。
実際にモノづくりをしてもエラーやトラブルが頻発。
何が問題になっているのかわからず悩みつづけ、精神的にもシンドくなってきました。
次第に、自分にはプログラミングは向いていないんじゃないか...と「挫折」を思うようになったんです
でも、そんな「挫折」の危機から救ってくれたのは、新卒入社した当時の上司や先輩エンジニアだったんです。
上司や先輩エンジニアに分からないことを聞きに行けば、直ぐに答えてくれます。
先輩自身も過去に同じところで悩んだり、つまづいたこともあるとのことで、僕の気持ちも理解してくれて丁寧に教えてくれました。
ピンポイントに「答え」を教えてくれるというよりも、つまづいていることを解決するための方法を教えてくれました。
なので、同じようなことでつまづいても、自分で調べて解決できるようになっていけたのです。
プログラミングスクールでは、受講生がつまづいても丁寧に解決に導いてくれる講師やメンターと呼ばれる現役エンジニアの方がいらっしゃいます。
講師・メンターは、プログラミング初学者が最後まで学習しきれるよう、いつでもサポートをしてくれますよ。
学習中の疑問や悩みは、積極的に相談し「挫折」を回避しましょう!
2.エンジニア転職をサポート
- 受講生の「強み」を引き出す
- 職務経歴書や履歴書の添削・アドバイス
- 模擬面談など
未経験からのエンジニア転職は、新卒でない限りハードルはあるもの。
もちろん実績や経験もないので、年齢を重ねるほど採用は厳しくなっていきます。
だからと言って、未経験からエンジニア転職できないわけではありません。
専門のキャリアカウンセラーがあなたのこれまでの経歴をヒアリングし、そこから「強み」を見つけ、転職活動を優位に進めれるよう徹底サポートをしてくれます。
プログラミングスクールによっては、運営会社がエージェント事業をやっている場合もあります。
エージェント事業で培った採用ノウハウや企業データを利用でき、未経験からのエンジニア転職を目指せます。
3.さまざまな交流でモチベ維持
- 同期コミュニティ
- 勉強会
- 各種イベントなど
学習だけしていても、正直シンドイ時はシンドイです。
数ヶ月という長丁場の学習に挑む中で、学習以外の悩みもあるからです。
でもそんな悩みは、同じ未経験からエンジニアを目指す受講者であれば、誰だって持っています。
相談してみることでその悩みを共有できるし、解決の糸口だって見えてきます。
当初、僕も未経験の同期に悩みを相談したりしながら、学習を継続できていました。
苦しみながらも同じ目的に向かう同期がいることは、大変心強いです。
昨今のプログラミングスクールは、オンラインで学習するスタイルが主流となってきました。
一人になることが多くなって、悩みや不安を抱えてしまい学習に対するモチベが下がってきます。
しかし、スクールが主催する、現役エンジニアを交えた勉強会、卒業生との交流会など参加することで、モチベーションのコントロールは可能です。
ポテパンキャンプやRUNTEQ、テックブースト、ディープロ(旧DIVE INTO CODE)などでは、モチベ維持のための仕組みがあります。
ぜひご覧になってみてくださいね!
以上、プログラミングスクールの存在意義を解説しました。
プログラミングスクールはあの手・この手で未経験からのプログラミング学習とエンジニア転職を徹底サポートしてくれます。
とはいえ、ただ受け身で受講していては、スクールから受けられるサポートの恩恵は薄いです。
では、どのように受講すれば、最大限のサポートの恩恵を受けれるのか解説していきます。
エンジニア転職の成功に直結することなので、読み進めましょう!
4.スクールからのサポートの恩恵を最大限に受ける方法|エンジニア転職成功
- 学習中の疑問や悩みはすぐ聞いて解決すること
- 経験のある現役エンジニアがいるスクールを選ぼう!
- ポートフォリオは完全オリジナルにこだわる
- 転職活動は積極的にする
順に解説します。
1.学習中の疑問や悩みはすぐ聞いて解決すること
いつまでも悩み続けると、それだけ時間がもったいないです。
5分悩んだら質問するなど、あらかじめ「悩んでもよい時間」を決めておくとよいです。
これ僕が最初に学習し始めの頃、上司から言われたことです。
悩むことは良いけど、それには限度があります。
その限度を超えると、会社や自分にとって何の利益にもならず、大変無駄だということがわかりました。
特に働きながら受講する方ですと、時間に限りがあります。
いつまでも悩み続けると、進捗にも悪影響で卒業できるかどうかの危機にもさらされます。
スクールには現役のエンジニアが講師います。
2.経験のある現役エンジニアがいるスクールを選ぼう!
現役エンジニアの指導は、今後あなたがエンジニアとして活躍していくための指導をしてくれます。
つまり、あなたが学習中の疑問を投げかけても「答え」そのものではなく、解決に至るヒントを答えてくれます。
事実、現役エンジニアも開発現場では悩むことは多いです。
その度に自分で考えたり調べたり、試行錯誤を繰り返し解決していっているんです。
あなたも実際にエンジニアになってから、開発での悩みは持つはずです。
でも誰も解決してくれません。
あなた自身で解決していかないと、エンジニアを続けていけなくなります。
3.ポートフォリオは完全オリジナルにこだわる
普段からWebアプリやWebサービスを使ってみて「こんなのあれば便利だな」とか、思ったことはありませんか?
あなたが不便だと思ったことを解決できるようなアプリ・サービスを、ポートフォリオとして仕上げればOK。
あなたを採用したい!と思ってもらうには、企業担当者の目の惹く、魅力的なものに仕上げる必要があるんです。
そうしたポートフォリオは、「なぜこのような作品を作ったのか...」「苦労したところ」など、企業担当者が聞いてみたいところがたくさんあります。
つまり企業担当者は、あなたの伸び代に期待しているんです。
だから、決してすでにあるサービスを模したものではダメ。
企業担当者はプロのエンジニアや管理者であることも多いので、そんなコピーでは面接もさせてもらえません。
とはいえ、どういったものが魅力的なものなのか、企業担当者の目を惹くモノなのかわかりませんよね。
こうした悩みや疑問は、現役のエンジニアに相談してみてください。
プロである現役エンジニアであれば、普段の開発現場の中でクライアントの悩みをプログラミング技術を使って解決しています。
魅力的なポートフォリオのアイデア出しや、制作におけるサポートもしてくれますよ。
4.転職活動は積極的にする
まずはあなたがやりたい仕事、なりたいエンジニア像をしっかり持つこと。
そして、それをキャリアカウンセラーにしっかりと伝えることが大事です。
キャリアカウンセラーは、あなたの要望に合った企業を探して紹介してくれます。
あなたも気に入ったのであれば、そこで初めて面談など片っ端から受けていきましょう。
しかし、あなたのやりたいことができない企業など合わない企業であればしっかりと断るべきです。
妥協して仕方なく就職してしまうと、これまで苦労して学習してきたことが活かせず、やりがいがありません。
まとめ|無料カウンセリングや体験を受けるところがスタート
最後に要点をまとめて終わりにします。
プログラミングスクール卒業後のキャリアは、以下のとおり光と影に分かれている事実があります。
- 光|エンジニア転職成功
- 光|フリーランスになれた
- 影|過酷で安い給与
- 影|IT系以外の転職|エンジニア転職失敗
良い人生と、そうでない人生を送る二極化となっているんです。
プログラミングスクール卒業後の人生が二分する要因は以下のとおり
- 年齢
- 学歴・職歴
- 転職活動の積極性
- スクール生は使えないとし採用してもらえない
プログラミングスクールは、若い方にとってはより広い就職の選択が可能となります。
30代以上の方でも、年齢など不利な条件を乗り越え、転職しやすくなります。
それは、プログラミングスクールが、あらゆる手段で未経験である受講生のサポートをしてくれるからです。
しかし、ただ受身的に受講すればエンジニアになれるわけではありません。
積極的な学習や転職活動と、絶対に目的のエンジニアになるという強い意志が必要です。
まずは気になったスクールから順に、無料体験やカウンセリングなど受けて、あなたに合いそうなスクールを探してみましょう。