
プログラマーに興味があります。
プログラマーの仕事内容や年収、将来、なり方などについて教えて欲しいです。
本記事の内容
- プログラマーの仕事内容
- プログラマーの適性や条件
- プログラマーの実態
- プログラマーの将来
- 持っておくと良い資格
- 年収
- プログラマーになる方法
僕は新卒未経験からIT企業に入社し、プログラマー➡︎SE➡︎現在WEB系フリーランスとして活動しています。
なので、プログラマーの仕事は体験済みで熟知しており、プログラマーについての気になる疑問は解決できます。
この記事を読むことで、プログラマーのことがよく分かるようになりますよ。
では、はじめにプログラマーの仕事内容から解説していきますね。
1.プログラマーの仕事内容|下流工程

プログラマーの仕事内容が知りたいな。
SEとの違いも知りたい。
一般的にIT企業などSIer契約におけるプログラマーの仕事内容は以下のとおり。
全開発工程のうち以下「下流工程」がプログラマーのお仕事となります。
- プログラム設計書作成
- コーディング
- テスト
- バグ改修
実際にプログラミング言語を使ったお仕事が「コーディング」です。
プログラマーはゴリゴリとコーディングしっぱなしのように感じるかもしれません。
ですが、実際には設計書やテスト、バグ回収といったお仕事もあります。

下流工程のうち、コーディングが占める割合は大体3割か4割ほど。
残りのプログラム設計書、テストなどで7割程度の日数を費やすイメージですね。
プログラマーの仕事内容は下記で詳しく解説しています。
システムエンジニアとの違い
プログラマーとSEの違いを一言でいうと、
開発工程が異なる
ということです。
プログラマーは「下流工程の」プログラミングを仕事とし、SEは「上流工程」の設計書作成を仕事としています。

例えるなら大工さんがプログラマーで、建築士がSEですね。
なお、「上流工程」を仕事とするシステムエンジニア(SE)の仕事内容は下記記事を参考にしてください。
プログラマーとSEのお仕事内容の違いなどは下記記事で解説しています。
WEBプログラマーの仕事内容
WEBプログラマーとは、主にWEB製作会社などでインターネット上で利用できるWEBサービス(ECサイトやSNS、口コミサービス)などを作るのが仕事です。
前述したIT企業などのプログラマーとは違い、クライアントと打ち合わせをしながら設計書をつくることもあります。

WEB製作会社のプログラマーは、IT企業のSEの仕事である「上流工程」もやると考えておけばOKです。
WEBプログラマーの詳しい仕事内容は下記を見てくださいね。
2.プログラマーの適性やなるための条件

プログラマーになるには向き不向きは関係あるの?
学歴や年齢など関係あるのかな?
ここでは、プログラマーの「適性」と「条件」などについて解説します。
プログラマーの適性
以下、プログラマーに向いている人の特徴です。
僕が実際に見てきたプログラマーからその特徴を洗い出しました。
- モノづくりが好き
- 考えることに抵抗がない
- コミュニケーションに抵抗がない
- 素直であること
とはいえ「自分は向いていない...」と思っても、それはあなたの弱点を知っただけのことです。
なので、これからプログラマーになり日々仕事を通して努力していくことで「向いている人」になれますよ。

僕も含め、活躍している全てのプログラマーは最初からプログラマーとして「向いていた」わけではないんです。
下記にプログラマーに向いている人の特徴などを詳しく解説しています。
プログラマーになるための条件|年齢・学歴
プログラマーになるには「年齢」は関係あります。
一方「学歴」は関係ありません。
上記理由をこれから解説していきます。
年齢|35歳定年説
IT企業などでプログラマーとして活躍できる「年齢」には限界があります。
いわゆる「35歳定年説」です。
若い社員がどんどんプログラマーとして入社してきますから、実践的なプログラミング作業は若い社員に任されます。
さらに、いつまでも「下流工程」しかできないプログラマーだと給与など評価も頭打ちになります。
なので、プログラマーとしてスキルや知識を得た後は、上位であるSEになっていかないといけないということです。
その年齢が35歳が境界になるということですね。
ですから、30歳を超えて未経験からプログラマーを目指すとなると非常に厳しいですというかほぼ無理。
30歳を超えるとSEとしての能力が求められますので、未経験であれば20代後半が採用ラインギリギリというところです。

ただし、職業(フリーランスなど独立)としてのプログラマーは「年齢」は関係ないですよ。
≫プログラマーになれる年齢は何歳まで?|35歳限界説の真意とは?
学歴|基本的に関係ない
プログラマーになるには「学歴」は基本関係ありません。
理由は以下のとおり。
- プログラマーは実務的なスキル・経験が評価される
- 数学・英語が苦手でも大丈夫(AI分野なら必要)
- 学んだ=活躍できるにはならない
大切なのはプログラマーになって長くITエンジニアとして活躍していくことです。
そのためには事前に心構えや準備が必要です。
- きつい仕事になることも覚悟しておく
- コミュニケーション力を身につける努力をする
- プログラミングスキル習得しておく
- IT系資格取得しておく
- やりたいことができる企業選びをする
≫プログラマーになるには学歴は関係ない|活躍するために必要なこと
3.プログラマーの実態

プログラマーの仕事はきつい?残業時間は?
実態がどうなのか知りたいな。
ここでは、プログラマーの実態などについて解説します。
- 残業時間について
- 仕事はきついのか
- やりがいや魅力など
- プログラマーはやめておけという話も聞くが...
- もし途中で辞めたい時はどうすればいいのか
1.残業時間について
プログラマーには残業はつきものです。
時には休日出勤だってするのです。
なぜなら、プログラマーはあらかじめ作られたスケジュール通りに作業を行っていきます。
例えば、作業の見積もりが誤っていたり、途中設計変更などがあれば対処しないといけないからです。
もちろん、プログラミングスキルが低くコーデイングで悩んでしまうと、スケジュール遅れの原因ともなります。
納期は決まっていますから、きちんと残業などでリカバリをしていかないといけません。

でも、しっかりとプログラミングスキルがあれば無駄な残業は避けられますよ。
設計変更なども、頻繁に起こるようなことでもありませんからね。
以下に、プログラマーの残業について詳しく解説しています。
2.仕事はきついのか
プログラマーのきついところです。
- 残業・休日出勤が多い
- 給与(年収)が安い
- 勤務先が頻繁に変わる
- クライアントにこき使われる
- 仕事が選べない
- 頑張りが反映されない
- オールラウンダーになりがちで忙しい
- 成果が求められる期間が短すぎ
- エラーやバグ改修、環境構築で時間が掛かりすぎ...
たくさんあるように思います。
ですが、実はプログラマーの仕事がきついかはどうかは「働き方・所属企業の質・個人のスキル」などによって決まります。
なので、どんなプログラマーとなりたいのか、それができる会社へ入社することが大事です。
さらに会社選びでも「転職エージェント」を使う方が、失敗やブラックは避けられます。
もちろん「経験」や「実績」が評価される職業ですから、プログラミングスキルは持っておくべきです。
以下に、プログラマーのきついところや良かったところなどについて詳しく解説しています。
3.やりがいや魅力など
プログラマーに「やりがい」を感じるのは1割程度です。
あとの9割は「辛さ」ですね。
ですが「辛い」ことを乗り越えた感動は、乗り越えたプログラマーにしか味わえないものがあります。
感動は一瞬の出来事ですが、そこに「やりがい」を感じるのです。

また自宅で仕事ができるという働き方に魅力もあります。
プログラマーのやりがいや魅力を以下で詳しく解説しています。
4.プログラマーはやめておけという話も聞くが...
「プログラマーはやめとけ」という話をよく聞きます。
でもそれは、本当の話もあり嘘の話でもあります。
- 【本当の話】プログラマーの仕事はきつい
- 【本当の話】将来性がない(プログラマーの仕事がAIにより奪われるかも...)
- 【ウソの話】活躍できるITエンジニアになるための第一ステップである
プログラマーは残業や休日出勤があることも事実です。
AIが台頭し、プログラマーの仕事も奪われる可能性もあります。
ですが、プログラマーがその上位であるSEへのステップアップと考えると、プログラマーになることは避けられません。

スキルを身につければ、無駄な残業をすることやAIに仕事を奪われることもないし、独立だって夢じゃありませんよ。
以下、「プログラマーはやめとけ」という詳しい解説をしています。
5.もし途中で辞めたい時はどうすればいいのか
未経験から始めるプログラミングは辛いです。
もう辞めたいと思うこともあります(実体験)。
そこで、とるべき選択肢は以下2つ
- 転職する
- 頑張って耐えて続ける
心身が疲弊しどうしても耐えれないのであれば「転職」をオススメします。
体あってのお仕事ですから、体を壊してしまってはプログラミングどころではありません。

一度プログラミングから離れてみて、じっくり考えるのも一つの手です。
「もう一度プログラミングをやりたい!」 と思えば、(若いうちであれば)また戻ってこられるのですからね(実体験)。
でも、まだ頑張れる!のであれば、続けてください。
辛い理由を上司に告げることで、改善されることもありますよ。
4.プログラマーの将来

プログラマーの仕事は今後AIに仕事を奪われると聞いたが...
将来性がない仕事なの?
ここでは、プログラマーの将来性について以下2点を解説していきます。
- プログラマーの仕事は今後AIに仕事を奪われる?
- プログラマーの需要・将来性など
1.プログラマーの仕事は今後AIに仕事を奪われる?
- プログラム設計書作成
- コーディング
- テスト
- バグ回収
上記はプログラマーの仕事です。
結論言うと、プログラマーの仕事は全てなくなりません。
というのは、プログラマーの仕事はある程度AIが変わってやってくれるということ。
では、プログラマーに残された仕事はというと、各工程における成果物の検証だと考えています。
ですから、AIに奪われる可能性があるのは、「プログラミング設計書」「コーディング」「テスト」の3つです。
バグ回収は設計書が誤っていないとあり得ません。

そもそもプログラマーからステップアップしSEになれば、このような心配もいらないですよね。
下記記事で、AIに奪われる仕事やプログラマーの後に目指すべき道などを解説しています。
2.プログラマーの需要・将来性など
現在のプログラマーの需要は、他の職種などと比べても多いです。
また、プログラマーの種類にもよりますが、需要がある分野だと多くなっています。
さらに2030年には現在(2020年5月時点)の2倍である約40万人以上ものIT人材が不足すると言われています
ですから、現在よりもIT技術者の需要は増えることは明らかです。
とはいえ、AIの台頭やクライアントが求めるスキルを考えると、プログラマーのスキルだけで生きるのは厳しいです。

プログラマーの能力と、SEの能力を兼ね備えたITエンジニアが求められるのです。
5.持っておくと良い資格
プログラマーとして持っておくと良い資格は、
基本情報技術者資格
です。
ですが、プログラマーとして資格を持っていることは、直接仕事には役立ちません。
とはいえ、資格を持っていることで手当などもらえたり評価されることもあります。
転(就)職にも有利にもなりますし、広いIT知識を得られますからね。
ですから、持っておくことで損にはならないです。
しかし、プログラミングスキルを伸ばすことを最優先にする中での資格取得は、効率的ではありません。

プログラマーに資格はいらないという声は、就職してしまうと仕事が優先となりますから、資格の取得なんて二の次だということです。
なので、例えば大学在学中など割と時間がある中での取得を目指したいです。
以下、プログラマーとして持っておきたい資格やそのメリットなどを解説しています。
6.年収

プログラマーの年収ってどれほどのものなの?
プログラマーの平均年収は376万円。
プログラマーの年収はSEよりも低いです。
その理由は、携わる工程が「下流工程」だからです。

ですから、年収のことからもSEへのキャリアアップをぜひ目指したいですね。
以下、プログラマーの年収がSEよりも低い理由や高収入を得られる方法を解説しています。
SEの年収も参考程度にご覧くださいね!
関連【システムエンジニアの平均年収】一般サラリーマンと比べて高い!
7.プログラマーになる方法

プログラマーになる方法が知りたいです。
では最後に、プログラマーになる方法を以下の方を対象に解説していきます。
- 中学生がプログラマーになる方法
- 高校生がプログラマーになる方法
- 大学生がプログラマーになる方法
- 未経験からWEBプログラマーになる方法
1.中学生がプログラマーになる方法
プログラマーになるには、進学する高校が普通科であれ、電気科であれ「科」などは問いません。
とにかく実力主義の世界なんで、プログラミングスキルある人が活躍できるんです。
しかし、プログラマーやSEにはプログラミング能力と同じく必要な能力があるんです。
- コミュニケーション能力
- 論路的思考能力
中学生であれば学校生活において、プログラマーやSEとして求められる上記の能力向上が目指せるはずです。

プログラミング同様にしっかりと身につけておきましょうね。
以下、中学生がプログラマーになる方法を詳しく解説しています。
2.高校生がプログラマーになる方法
高校卒業後、そのままIT企業などに就職するとプログラマーとして活躍できます。
もちろん普通科であれ工業科、商業科であってもプログラマーにはなれます。
しかし、企業により「大卒」「専門卒」といった学歴を採用基準とするところもあるのも事実です。

ですから、幅広く企業を探したいのであれば、進学することをオススメしますよ。
以下、高校生がプログラマーになる方法を解説しています。
3.大学生がプログラマーになる方法
大学生がプログラマーになるには、新卒採用している企業に応募するだけです。
もちろん、学部なども関係なく採用しているところがほとんどです。
また、未経験だからと採用に不利になりません(僕がそうでした)

採用されると、OJTといった教育体制が整っていてゼロからプログラミングを学べますよ。
以下、大学生が未経験でプログラマーになる方法を解説しています。
また、エージェントを利用することで就職失敗も防げます。
4.未経験からWEBプログラマーになる方法
未経験からWEBプログラマーになれます。
その理由は以下の通り
- 新卒だから
- 若手ITエンジニアを欲しがっている(需要が多い)
また、IT企業などのSESに比べ業務的にも理解しやすいので、未経験でも割と早くスキルが身につきます。

フロントサイド、サーバーサイドなど幅広い知識が身につけられますからオススメです!
以下、未経験からWEBプログラマーになる方法を解説しています。
...ですが、WEB業界は少数精鋭の会社が多いです。
なので、新卒採用しているWEB企業は少ないですし、採用も若干名となることも...
ですから、次節で解説するSIerに就職し、経験を積んでからWEB企業に転職することもアリです!
5.未経験からSIerになる方法
SIerとは、クライアントの業務システムの構想・企画から設計・開発・保守・管理までを一括して請け負うIT企業のこと。
未経験でIT企業(SIer)に就職して、プログラマーとして活躍していくことも可能です。
IT企業ですとWEB企業に比べ、数が多いですし、採用人数も多いのが特徴。
ですから、割と未経験でも採用されやすいんです。

僕も未経験で地元独立系SIerに就職し、OJTなどの研修を受けながらプログラミングの仕事をしていました。
しかし、SIerは幅広い種類があるので、しっかりと将来設計しSIerを選ばないといけません。
プログラミングを中心に活動していきたいのか...
それとも、キャリアアップしITコンサルタントになりたいのか...
プログラミングがしたいのに、させてもらえない...
こんな就職失敗しないためにも、プログラミングができるIT企業(SIer)の探し方などを解説しています。
もっと詳しく見るSIerはプログラミングができない?|できるIT企業の探し方を元独立系SIerだった僕が解説
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SIerはプログラミングができない?|できるIT企業の探し方を元独立系SIerだった僕が解説
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まとめ|プログラマーからシステムエンジニアを目指そう!
最後に要点をまとめます。
- プログラマーの仕事内容は「下流工程」のプログラミング
- プログラマーに向いていない人でも向いている人になれる
- プログラマーはきついけどやりがいや魅力はそれ以上です
- プログラマーの将来は需要もあるけど、SEへのステップを目指そう!
- プログラミングに資格は不要だけど、持っておくと良いこともある
- 年収はSEに比べて低い!だからSEを目指すべき!
- プログラマーになる方法は学歴は関係ない(実力主義)
プログラマーは学歴など関係なく誰でもなれる職業です。
実力主義であるため、スキルさえあればSEにのし上がることも可能です。
興味を持ったのであれば、ぜひプログラマーを目指していって欲しいです。